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米野球殿堂入り選手で最も小柄なメジャーリーガーは身長162.6センチ。イチローの記録にも関係。

谷口輝世子スポーツライター
2015年の米野球殿堂入りセレモニーの様子。(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

米国時間6日(日本時間7日)、今年の野球殿堂入り選手が発表され、マリナーズなどで活躍したケン・グリフィーJrとドジャース、メッツなどで野茂英雄の「女房役」だった捕手のマイク・ピアザが選出された。

今年初めて、ケン・グリフィーJrらとともに候補者に加わったなかにデビッド・エクスタインがいた。

(エクスタインの得票率は0.5%で来年も候補者資格を得られる5%を下回った)

エクスタインは2000年にエンゼルスからメジャー昇格し、カージナルスなどで活躍。小柄ながら、はつらつとしたプレーで観客を沸かせる遊撃手だった。

baseball-reference.comによると、エクスタインは身長167.6センチメートル(5フィート6インチ)、体重77キロ(170ポンド)。

実は過去に米野球殿堂入りを果たした選手のなかには、エクスタインよりも身長の低い選手がいる。

野手

米野球殿堂入り選手のなかで最も身長が低いのは、ウィリー・キラーで162.6センチメートル(5フィート4インチ)、体重は63.5キロ(140ポンド)。Willie Keeler

キラーは1872年、ニューヨークのブルックリンで生まれた。左投げ左打ちの右翼手で1892年にニューヨーク・ジャイアンツからデビュー。その後、オリオールズなどを経て主にヤンキースでプレーした。

1894年から8シーズン連続200本安打を達成。これはイチロー外野手が2009年に9年連続200本安打を達成するまで、100年以上も記録を破られなかった。また、1898年には年間で206本の単打を記録したが、これもイチロー外野手が更新している。

通算で2123試合に出場し、2932安打、33本塁打、810打点、495盗塁。通算打率は3割4分1厘。米野球殿堂の公式ホームページによると小柄だったが46オンスの重いバットを使っていたそうだ。狙ったところへ打ち分けることを得意としていて、キラー本人は「ボールから目を離さず、敵の守備のいないところへ打つ」ことをモットーにしていたそうだ。

投手

エクスタインと同じように今年、初めて投票リストに加わった選手のなかには、アストロズやメッツなどで左腕クローザーとして活躍したビリー・ワグナーもいた。ワグナーの身長は177.8センチ(5フィート10インチ)。身長177.8センチは米野球殿堂入り投手のなかでは低い方から2番目になるようだ。

1月5日付のニューヨークタイムズ紙によると、殿堂入りしている投手で最も身長が低いのは、5フィート9インチ(175センチメートル)の右腕ジャック・チェスブロ。Jack Chesbro(1890年代に投手兼外野手でプレーし、殿堂入りしているクラーク・グリフィスの身長は167.6センチメートル。5フィート6インチ)

チェスブロは1874年マサチューセッツ州生まれ。1899年にピッツバーグパイレーツからデビュー。ニューヨークハイランダーズに在籍した1904年には41勝12敗、防御率1.82という驚異的な成績を残している。

このほかに177.8センチ(5フィート10インチ)の殿堂入り投手に、モーデカイ・ブラウン、ホワイティ・フォード、バーレー・グライムズ、キッド・ニコルズがいる。

スポーツライター

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情をお伝えします。著書『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのかーー米国発スポーツペアレンティングのすすめ 』(生活書院)『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店) 連絡先kiyokotaniguchiアットマークhotmail.com

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