【京都府長岡京市】一人ひとりのニーズに合わせた専門的な国産メガネなのに高くないのは何故? 新規開店!
阪急の長岡天神駅からアゼリア通りを西にあるいて、開田のバス停の向かい側辺りに、白枠の大きなガラス窓があり、小さくてお洒落な外観の建物が目に飛び込んできました。出されている看板に「長岡京眼鏡店」とあります。実はこの店舗、大手メガネチェーン店の斜め前にあります。正直、えっ、大丈夫かいなと心配になってしまいました。
店舗前にまだ開店祝いの胡蝶蘭がありました。2022年5月1日に開店したばかりだそう。出迎えてくださったのはオーナー店主の福井康之さんです。実は直ぐ近くの西友に在った「京都メガネ館長岡店」に勤めていたのでご存じの方も多い筈です。24年間勤めあげた同店を、閉店を機に円満退職し、この地で独立開業となりました。
ショーテーブルが3つの小さな店内ですが、お洒落なフレームがびっしり。特に丸メガネのラインナップが半端ないです。福井オーナーは、「以前は国内のデザイナーで、鯖江産などでも、作りはしっかりしているけど、武骨で地味なイメージがありました。業界の努力で、ファッションとして芸術的な作品が多くなっているんですよ。うちは丸メガネの専門店と言っても差し支えありません」と話します。
学生時代に演劇部に所属していたという福井オーナーは、 「学校を出てなんとなく就職したのが京都メガネ館で、最初は仕事に対してそんなに情熱を持っていなかった」と言います。しかし、「十分に周りが見えなくて不安なお客様と一緒に考えて最適な眼鏡を構成していくコンサルタントなんだと気づいたとき、どんどん面白くなっていったんです。物販でありがとうと言ってもらえる商売はあまりないですよね。」と言います。
「技術者の数だけできるメガネがちがうんですよ」という福井オーナーですが、同店では、独自に開発されたオリジナルフレームを中心に、一般の眼鏡店では販売されていないような規格外の「必要とする人」のことを考えてこだわったメガネフレームが数多く用意されています。
強度近視のレンズの厚さを抑えるには、外側に広がっていくレンズの特性を利用した小さなフレーム枠が良いのだそう。また、様々なお客様のニーズに対応できるように、顔の大きい人のためのフレームや深視力検査に対応するメガネなども取り揃えています。
さて、店内の商品は、2万円台後半から3万円台が多いです。素材も高級で、ほぼオーダーメイドに近いのに価格はリーズナブル。福井オーナーによると「ニッチな、けれど必要とする人がいるメガネを、真面目な志のあるメガネ屋さんが集まって、メーカーを通さず企画製造することで、お客様が一本完全オーダーメイドでつくるよりも、価格を抑えて販売することができています。ネットの普及で、共同での広報も可能になったことも背景にありますね」と話します。
「これからも大手にないものを必要としている人に、良質の商品を届けたいと思います」と笑顔で語ってくださいました。
長岡京眼鏡店(外部リンク) 京都府長岡京市長岡2₋2₋5 グレイスビル102 075-954-3366