【京都】宇治市 水の女神である「瀬織津姫」を祀る『橋姫神社』は最強の縁切りスポット!
京都の抹茶で有名な宇治。その宇治川沿いをしばらく歩くと『橋姫神社』が出てきます。
1870年の大洪水で流されるまでは宇治西詰にあったそう。
元興寺(がんこうじ)の僧、道登(どうと)が橋の中ほどの上流側へ張り出して造られた「三の間」と呼ばれるところに祀ったのが「橋姫神社」と言われています。
源氏物語の宇治十帖ゆかりの古跡で、京都屈指の縁切り神社としても知られています。
『橋姫神社』は瀬織津比咩尊せおりつひめ(橋姫)をご祭神とします。 646年(大化2年)に宇治橋が架けられた際に、川の女神である瀬織津比咩尊が「橋姫」、橋の守り神となり祀られていました。
日本で昔から伝わる呪いの儀式「丑の刻参り」というのがありますが、この原型となったのが、宇治の橋姫神社に祀られている“橋姫”だといわれています…
丑の刻参りは、藁人形に五寸釘を打ち込むことで憎い相手を呪い殺すもの。源氏と平家の戦いを描いた『源平盛衰記』に、その起源が書かれているそう。
貴船神社の奥宮での「丑の刻参り」もよく知られるところですが、宇治の「橋姫神社」が貴船神社と関係があるとは…汗
ちなみに、橋姫神社では、橘明神と共に、水運の神である「住吉明神」と並んで境内に祀られています。
宇治川の流れによって人間の苦しみや悪い縁、罪を洗い流し河口まで運んでくれると言われており、この辺りは古くからその信仰があったそうですよ。
また、宇治川の上には、大津市大石という地域に出て桜谷の「佐久奈度神社」があります。
こちらも水神「瀬織津姫」が祭られた神社で、「橋姫神社」は「佐久奈度神社」の神様だと神職さんにお聞きしました。(ちなみにこの地域の大根を山科に持ち帰り、奉納「大根焚き」を山科の大石地区で毎年されていたという話も聞いて興味深いと思いました!地名の大石は、大石内蔵助の祖先に由来するそうですよ!)
過去記事ご参照ください→
『義士まつり』で大石内蔵助の『忠臣蔵』を「大石神社」&「岩間寺」で♪
「瀬織津姫」とは、祓戸四神の一柱で祓い浄めの女神。大祓の祝詞に出てくる神様です。
先日の貴船神社の神事でも、何度も祝詞の中で登場されていた神様です。
過去記事ご参照ください→
その昔、川の流れが早くて暴れ川と呼ばれていた宇治川には、多くの興味深い歴史が刻まれてますね♪
地域が離れていても神様を通じて歴史やストーリーが繋がっていることに感動を覚える毎日です♪
橋姫神社
京都府宇治市宇治蓮華47