「朝起きたら、北朝鮮がミサイルを発射していた」「悪夢」が蘇る! 「Jアラート」が鳴る日が来るのか?
「朝起きたら、北朝鮮がミサイルを発射していた」が2016年から2017年にかけての日韓両国民の受け止め方だった。今、その「悪夢」が蘇りつつある。今朝も北朝鮮がミサイルを2発発射していた。
調べてみると、北朝鮮は2016年には計38発発射していた。そのうち31発が弾道ミサイルだった。また、2017年も中長距離弾道ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)などを中心に20発発射していた。しかし、開始時期はいずれも2月からだった。
今年は年明け早々からの発射ですでに5日、11日、14日、17日、25日、そして本日27日と、すでに1月だけで6回だ。一昨年が5回、昨年が8回だったことを考えると、いかに多いかがわかる。
どれも半島の西から東(日本海)に向け発射されている。しかし、日本の領海に着弾する恐れ、あるいは日本列島の上空を通過する恐れがないためミサイル発射情報警報(Jアラート)が鳴ることはない。
確か、2016年の2月7日にフィリピンに向け人工衛星の発射だと称して長距離弾道ミサイル「テポドン」が東倉里基地から発射された際には発射から3分後の午前9時34分には緊急情報ネットワーク「エムネット」などを通じて全国の地方自治体などに発射情報が配信された。
北朝鮮のミサイルが最後に日本列島を飛び越えたのは、平壌市順安から発射された中長距離弾道ミサイル「火星12号」が北海道の渡島半島と襟裳岬の上空を通過し、襟裳岬の東約1180kmの太平洋に落下した2017年8月29日で、それ以後は一度もない。
今朝のミサイルも短距離で、日本の排他的経済水域(EEZ)外へ落下したとみられている。
今年北朝鮮から発射されたミサイルはいずれも短距離で事なきを得ているが、北朝鮮は昨年1月の党大会で射程1万5000kmの射程圏内を正確に打撃できる能力の保有や軍事衛星の保有を予告しているので予告とおりならば、そのうち「その日」(Jアラートが鳴る日)が訪れるかもしれない。