和のご馳走が一堂に集結！噂の名物ランチを求め、ぶらり雄物川へ！

幸せは、四つ切箱の中に。

横手市雄物川に一軒の割烹料理店がある。創業からまもなく四半世紀を迎える『おもの川』だ。そう、今日はこの雄物川の『おもの川』で、噂の名物ランチに舌鼓といこう。

玄関で靴を脱いで、さっそく食事場所へ。「割烹」と聞いて、なんとなく厳かなイメージを持っていた私だが、店内は思いのほかカジュアルな雰囲気。その人気ゆえ昼どきは混み合うが、私のような放浪のひとり飯にも優しい空間が広がっている。

そういえばカジュアルに和食を食べられる店って、ありそうで無いんだよな。なんてことを思いながら座布団の上で胡坐をかくと、慣れた手つきで珈琲を注ぐ雄物川マダムの姿が見えた。なるほど、珈琲はセルフサービスで一杯無料か。こいつは食後に頼むとして、まずは品書きを要チェックだ。

品書き

カツ重セット：990円、天ぷら稲庭うどん：990円、牛卵とじ定食：1,100円など。※全て税込み

松花堂ランチ：1,210円、ひれかつ定食：1,210円、天重セット：990円など。※全て税込み

とんかつに天ぷら、そして稲庭うどんなど、どれを選んでも間違いなさそうな『おもの川』。そんな中、来店前から密かに気になっていたのが松花堂ランチである。今日は和のご馳走が一堂に集結するこの贅沢メシで、春の訪れを祝うとしよう。

これは超お得！『割烹 おもの川』の松花堂ランチに舌鼓！

噂の松花堂ランチが登場。ピッチピチのお造りに、ふっくら炊けた煮物、奥には焼き魚な揚げたてのヒレカツもスタンバイ。ビジュアルも鮮やかで、まるでひとつの芸術作品のようだ。

まずは好物のお造りから。昼間に刺身を食べると、なんだか贅沢な気分になるんだよね。なんて思いながらマグロを頬張り、お隣の煮物にも箸を伸ばす。やさしく味が染みた大根にさつま揚げ、柔らかい鶏肉も良い感じ。ほど良く脂が乗った焼き魚も気に入った。

そして気になっていたコイツにロックオン。シルクポークという地場産の豚肉を使ったヒレカツは、サクサクジューシーで白飯が無限に進む。「海の幸」と「ふるさとの恵み」が四つ切箱の中で夢の競演。これで税込み1,210円は絶対お得。間違いなくリピート確定だ。

仕事の休憩中と思われる方や、食後の珈琲をお供にくつろぐ雄物川マダム、そしてひたすら目の前のご馳走と向き合うミドルエイジ（私）。思い思いの柔らかな時間が流れる空間で、おいしい和の料理に舌鼓を打ち、最後になめらかな茶碗蒸しをたいらげて、今日もごちそうさま。

春の雄物川で過ごす、ちょっぴり贅沢なひととき。大将のたしかな技術と、おもてなしの心を感じながら、この街で愛される名割烹を後にする私である。