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カムバックを控えた前WBAスーパーライト級王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey / Premier Boxing Champions

 2021年6月26日、ジャーボンテイ・デービスにWBAスーパーライト級タイトルを奪われたマリオ・バリオスが今週末5日に再起戦を迎える。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210629-00245092

 26勝(17KO)1敗のバリオスの相手は、2019年7月20日にマニー・パッキャオに1-2の判定負けを喫したキース・サーマン。共にキャリア唯一の黒星からのカムバックである。

 ウエルターに階級を上げての復帰を決めたバリオスは、カリフォルニア州オークランドでのキャンプ打ち上げ直前に練習を公開した。

(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions

 バリオスは話した。

 「非常に充実したキャンプを送ることが出来ました。前回の試合後から、オークランドでトレーニングをしています。スパーリングも順調にこなし、パーフェクトな状態でリングに上がれます。

 サーマンはかなりブランクがありますが、ハードに練習し、コンディションを仕上げてくるでしょう。彼は我々の世代のトップ選手の一人です。そういう相手に対して、やるべきことは理解しています。作戦を実行するだけですね。ファンの心が燃え上がる試合になると思いますよ」

(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions

 「ウエルター級への転向は私のキャリア形成において、非常に重要なことです。筋肉がついて体が大きくなっていますので、ここ数年は140パウンドにすることが苦しかったんですよ。7パウンドの差が、自分のパワーを生かすことになると確信しています。

 今回のファイトもFOXがPPVで放送してくれます。最高のパフォーマンスをお見せし、自分が勇者であることを証明します。今までと同じように、対戦相手を叩きのめしてやりますよ」

(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey / Premier Boxing Champions

 ジャーボンテイ・デービスに11ラウンドでストップされたバリオスに、7カ月前のダメージが残っていないかが気になる。

 負けた方が2連敗となる元世界王者同士の潰し合い。必見だ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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