みなさんは、札幌市資料館と聞いて、どこにあるかご存じですか？大通公園を西へと歩いていくと、つきあたりにある建物が札幌市資料館です。

存在は知っているし、何度となく前は通っている方のほうが多いかと思うのですが、中に入ったことありますか？

　ご自由にご観覧くださいと書かれているものの、立派すぎて、なんだか入りにくいと感じるのは、私だけでしょうか？

　そもそも、札幌市資料館は、大正時代15年に札幌控訴院として建てられた建物。今でいうところの高等裁判所だったんですよね。そういうこともあって、入口の上をよく見てみると、目隠しをした正義の女神テミスや、公平の象徴である天秤が施されているではございませんか。

　ここで思い出したのは、私は法学部出身だということ。ちょっと忘れてました(笑)。昔の裁判所がどのような感じだったのか、興味が湧いてきました。入館料は無料で、開館時間は朝9時から夜7時まで。中は、どんな感じなのか、はじめて中に入ってみました。

　エントランスも立派です。

　中に入ると正面に回り階段があって、2階に行くと2階は貸しギャラリーでいろいろなサークル団体の方が展示をしていました。1階は、入って左側にSIAFラウンジがあって、奥におおば比呂司記念館、右側には、まちの歴史展示室があって奥に刑事法廷展示室です。1階も2階も廊下は、赤じゅうたんが敷かれています。

　刑事法廷展示室は、控訴院として使用されていた雰囲気を感じることができる法廷を復元しています。模擬裁判に使用することがあるようです。

　昭和22年までの刑事法廷の配置が、現在と違うということで、よくよく見てみると、高い檀のところに判事だけではなく、書記、そして検事の席があるではございませんか。

　法服も、裁判官（判事）だけではなく、検事や弁護士も着ていたということにもびっくりです。

　他にも当時からのものが見れたりしたのですが、来てのお楽しみということで、説明はここまでにしたいと思います。ボランティアのガイドの方がいらっしゃる時には、いろいろとお話を聞くこともできます。初めて入ったんですが、見どころが多いので、また近いうちに行こうと思っています。しかも、11月には札幌市資料館開館50周年記念イベントもあるようです。

　大通公園では、オータムフェストが開催されていますが、札幌市資料館にも是非、足をのばしてみてください。