K-POPアイドル「April」 新曲発表公演を"潜入取材"してきた!
いやーーーっ、ものすごくアート性にこだわったつくりをしてるな。
そんなことを感じたソウルでのステージだった。
4月27日に“ショーケース(韓国では新曲発表のために個別に開かれるステージをこう呼ぶ)”を終えたAprilを取材してきた。
これに先立つこと約2カ月、3月6日にAprilは東京・豊洲にて初のファンミーティングを開催した。日本での正式デビュー前にもかかわらず、のべ2000人のファンを集める大盛況で終えた。その後の彼女たちの様子が気にかかっていた。
合わせて、韓国音楽界の非常に優れたシステム「ショーケース」についてもぜひ一度紹介してみたい。日本メディアほぼ独占現地取材。ほんのちょっぴり感じるアウェー感。できる限り現場のやりとりを再現しつつ、新曲の魅力の紹介を。
”ショーケース”とは?
4月末のソウルは、緯度の低い東京よりもむしろ暑さを感じるような気候だった。黄砂で少し目鼻がムズムズもした。
新曲「ティンカーベル」を引っ提げてソウル市マポ区の「ロッテカードアートセンター」に現れた5人グループApril。近年KARA、RAINBOWを生んだDSPmediaが昨年8月にデビューさせた新人だ。平均年齢17.5歳(数え年)は清純派としてこれまで、「ヨーデルを歌う少女」「ガールスカウト」といった独自の衣装を披露しつつ、確固たるコンセプトで楽曲を発表してきた。
そんな彼女たちが新曲を発表する「ショーケース」。韓国での現場に行くたびに、いつも「いいシステムだな」と感心する。本題に入る前に、さらっとこちらの紹介を。
まずは前日の0時、もしくは当日の正午に新曲の公式ミュージックビデオが公開される。
これを受け、通常、午後の時間帯にまずメディアだけを対象にしたステージを行う。ここでは先行で新曲とカップリング曲を披露し、質疑応答の時間も設ける。
さらにこれを終えた後、3~4時間空けて2度目のステージが行われる。
いわば「本番」。完全にファン向けのものだ。
質疑応答はないかわりに、新曲の他に過去の楽曲を披露したりもする。2つのステージの時間のギャップがミソだ。会場を訪れたファンたちはちょうどステージが終わった頃に、アップされた原稿を目にできる。「ネタバレ」の心配は少ない。公演中にはそりゃステージを見ているから、スマホは目にしない。見たとしてもメディア向けとファン向けには内容の差があるから、大きな問題にはならない。また、近頃はこのファン向けのステージをインターネットにて世界中に発信するサービスもある。
公演前、メディア向け資料に目を通す
そういった「ショーケース」の良さをあれこれ考えながらも、公演前にはこちらは妙なテンションにある。取材者の立場としては常に冷静ぶっているが、現場に来た高揚感は止め難い。そりゃステージでパフォーマンスが見られるのだから嬉しいに決まっている。そわそわする。
そんな気持ちを抑える意味もあり、筆者はよく公演前に配られる、新作アルバムの説明資料に目を通す。「メディア向け」の独自の”特典”だ。今回もかなり詳細な説明が書きこまれている。新曲がものすごいこだわりをもって作られていることを知った。
今回の全体コンセプト
“4月の春の日、Aprilが花から生まれてくる”
- 4月の妖精 Aprilの5人がつぼみとともに開花します。彼女たちが生まれてきた花はそれぞれ次の通りです。
A. Apricot Blossom (アプリコット) ―ジンソル
P. Peony (ピオニー /シャクヤク)―イェナ
R. Rose (ローズ/バラ) ―ヒョンジュ
I. Island Poppies (アイランドロッピー/ケシ) ― チェウォン
L. Lily (リリー/ユリ) ― ナウン
これらはメンバー各自の象徴となる花で、頭文字を並べていくと“APRIL”の名前が完成します。
Aprilというグループ名にふさわしい4月の新曲発表。Aprilは、「それぞれのカラーを持った花として、新しく誕生する」という意味を持ちます。4月の到来とともにあたたかみのある歌で、多くの方々に幸せと癒しを与えるグループになりたい。そういう思いと通じるものがあります。
アルバムのジャケット写真をよく見てみると…… 確かにそれぞれの花の絵が描かれているのが分かる。
さらにアルバム「Spring」の解説がこう綴られていた。
“爽やかな春(Spring)の 妖精のストーリー”
“4月の妖精 ‘April’が ‘Tinker Bell’になり、愛のメッセージを伝えます”
ついに季節を迎える春の妖精エイプリル(April)。グループ名にぴったりの4月の妖精となり、同じく春の象徴となる花のように美しく、華やかに満開となります。
多様な感覚で色彩を際立たせる楽曲たち。2枚目のミニアルバム「Spring」はAprilのみの「特別ストーリー」を込めた5曲がそれぞれの魅力を有しています。誰にでも夢のなかだけで見る幸せな瞬間があるでしょう。現実に疲れた時、Aprilのアルバムを聞くことでその幸せな想像を楽しんでいただきたい。そういった願いをフルに込めたアルバムです。
ものすごいアート性。いったいどうやってこれが表現されていく?
ステージ開始前の期待感はそんなところだった。
ステージ上で楽曲披露、近況報告
メディア用のステージは16時にスタートした。会場のロッテカードアートセンターは客席が2層で、423人収容。メディアはペン・カメラ含めおよそ200人が集まった。一階席がほぼ埋まった状態。熱気は十分だった。
今回、司会を務めた事務所の先輩格グループ「RAINBOW」のジスクの案内により、まずはメンバー一人一人が撮影のためにステージに立つ。チェウォン、ヒョンジュ、ナウン、イェナ、ジンソルの順でポーズを交えた撮影タイムが終わると、メンバー5人揃っての撮影に。
その後、先に公開されていたミュージックビデオの放映に続き、本人たちがステージにて「ティンカーベル」を披露した。
(動画は第2部、ファン向けのステージ時のもの)
この時はまだ記者側も楽曲を聴き込んでいないから、反応がしにくい。歌う側もファンとは違い、反応のないところでパフォーマンスをやるのは大変じゃないかな? とも思うが……すべては夜の第2部が終わった頃、ファンが原稿を読むタイミングで写真と原稿がアップされていることが重要なのだ!
そんなこんなで楽曲の披露が終わると、席についてメンバーそれぞれの近況を聞く時間が設けられた。
チェウォン
アルバムの準備をしながら、グループでの活動を行ったことももちろんですが、個人での活動もありました。“サプライズ”という番組に初めて一人で出演し、演技にも挑戦しました。つねにメンバーと一緒に活動してきて、一人で行くのは少し寂しかったですけど……楽しく撮影できました。
ヒョンジュ
新曲の準備を進めながらも(視聴者参加型の)リアリティ番組の撮影を行ったのですが、メンバーともこれを通じて多くの楽しい経験をしました。ファンの皆様とも交流でき、充実した時間を送れたと思っています。食事をするシーンも多かったんですが……たくさん食べるということはそれはそれで苦しいことなんだって知りました!
ナウン
その番組で一番たくさん食べていたのは私です。ホルモン9人分を平らげました……その他、準備期間で印象深かったのは、今回の新曲発表に向けて髪の毛のカラーを変えたメンバーが多かったことですね。新しいイメージで写真撮影に臨んだことも印象深いです。
イェナ
新しいアルバムを準備するために、かなりのレッスンを重ねる時間でした。午前10時に”出勤”し、レッスンをやって、午後10時過ぎに終えるような日々を送っていました!
ジンソル
グループとして、番組出演のほかにイベントなどにもたくさん出演しましたね。あわせて個人的にはKARAのヨンジ先輩とともに(歌手がボーカル力を競い合う)「神の声」という番組に出演したりもしました。すごく楽しかったですね。
続いて、メンバーからアルバム「SPRING」各曲の紹介が。それを終えると、いよいよ質疑応答と移った。
若く、フレッシュな魅力を見ていただきたい(イェナ)
ここで、こちらからも思い切って韓国語で質問をしてみた。
―3月の日本でのファンミーティングが鮮明に思い出されます。あの時、新人にもかかわらずのべ2000人ものファンが集まるという大盛況でした。その経験が今のAprilの成長にどんな影響を与えているでしょうか?
ヒョンジュ あの時は、私たちにとっても大人数のファンの皆様の前に立つ久々の機会でした。そこで本当に涙が出るような大きな反応をいただきました。とても大きなモチベーションを与えていただいたと思っています。それがあって今回のレッスンに熱心に打ち込むことができ、そして今日のステージに立てていると思います。
(以下、韓国メディアの質問)
―今週はとりわけガールズグループの新曲発表が多いです。Twice、Lovelyzといったグループが登場するのですが、そういったグループとの競争をどう考えていますか? 他のグループにないAprilだけの特徴は何なのか。教えてください。
イェナ まずは先輩たちと同じ時期に新曲を発表できるということが嬉しいです。そういった先輩たちより、私たちの方が若く、フレッシュな魅力を発揮できるのではないかと思っています。
チェウォン 私たちはよりはっきりとしたコンセプトを打ち出しているので、そうったところも見ていただきたいです。
―アルバムの中のJellyという曲が今までのAprilのイメージとは違う印象があります。どういった準備をしてきたのかお知らせください。
ヒョンジュ 私たちはこれまでも今も確かにかわいらしい曲、というイメージで活動してきました。一方で私たち自らの中にも、シックな面、新しい面を表現したいという思いはありました。そうやりながらもかわいらしさを残していきたいという。新曲発表で後続曲(カップリング曲)でも積極的に活動させていただくのは今回が初めてです。まだ正式にどの曲を歌番組でやらせていただくかは分かりません。アルバムの中の他の曲もたくさん練習しています。いずれにせよ上手くいくことを願っています。
(ジスクが「記者の方もJellyの話をしてくださいましたし、Jellyになるんじゃないかと感じています」とフォロー)
―今回の活動での目標はどういったものでしょう? また音楽番組で1位を獲得した際の公約はありますか?
チェウォン 今回の新曲発表のタイミングは非常にすばらしい先輩たちも同時期に活動されるということで、本当に光栄に感じています。だから私たちは”1位候補(およそトップ3)”に入れれば、とても幸福なことだと思います。だから1位候補に入れれば、本当のティンカーベルになって”ある場所”で公演をしたいと考えています。
(ジスクが「ゲリラライブをやる」ということですよね、とフォロー)
―Aprilはデビューの時からとりわけ衣装にもこだわった活動を展開しています。今回も非常にこだわりを感じますが、今まで着てみて嬉しかった衣装、今後着てみたい衣装はありますでしょうか?
ジンソル そうですね。デビューから2曲目の「Muah!」の時は制服のような衣装を着られて嬉しかったです。私自身が学生ということもあって。曲も爽やかな感じがしました。
ナウン デビュー曲の「Dream Candy」の時は人形のような衣装を着られましたし、「Muah!」の時も普段は着られないような服を着られて幸せでした。今回のドレス調のものも着こなせるかどうか心配もありましたが、今はとても気に入っています。この先、機会があるのなら何かユニフォームのようなコンセプトのものも着てみたいです。
(ジスクが「こういうときは、”今日の衣装が一番気に入ってます”と言ったらいいのよ」とツッコミ)
―今回の新曲発表にあたり、”自分たちだけが誇るべきポイント”があるとしたらどんなところになるでしょう? 他の人にない自慢、そういったものです。
(ジスクが「これは一人ひとり答えましょうか」とアドバイス)
ジンソル 私、じつは…まつ毛がすごく長いんです。しかもとても芯の強いまつ毛です。つまようじが乗るくらいです。そこが私の隠れた魅力です
イェナ 私、じつは…スポーツが得意なんです。陸上競技をやっていたこともあって。でも、最近あったアイドル陸上大会では思った結果が出なくてちょっと残念でした!
チェウォン 私はうーん、今回のJellyという曲のなかでラップにトライしたんです。後でお見せいたします
ヒョンジュ 私は…横顔がちょっと自慢です。見てください! ここが見てほしい魅力ポイントです
ナウン 私は…あんまり自慢というのがないんですが、手がかわいいんです。顔よりも手がかわいいと言われることが多くて……
―「ティンカーベル」でのポイントとなる振りつけを教えて下さい。
チェウォン まずは「ティンカーベルダンス」です。”ナヌン(私は) ティンカーベル”という歌詞に合わせて、妖精が魔法をかけるときのようなポーズを取りながら、左右に動いて肩をかわいらしく揺らす動作をします。次に「キラキラダンス」。”チョ ピョルチョロム ピンナヌン(あの星のように輝く)”という歌詞に合わせてメンバーが一列に並んで大きな星をつくる動きです。もうひとつ、後半部分に全員が手を繋いで前に動いていく動きも見ていただきたいです。
―今回の準備をしながら、「先輩たちの曲の映像などから何かを参考にした」といった点はありますか?
ヒョンジュ 私、子どもの頃からティンカーベルの映画が大好きだったんです。それはすごくプラスになりましたね。サウンドトラックもすごく聴いて。そうやって大好きだったティンカーベルを私がやれるなんて、夢のようですね。
ジンソル 私はティンカーベルについては知らなかったんですが、ヒョンジュさんから話を聞いて、その世界を知りました。
―まだまだデビューして1年未満です。テレビ出演をしながら「こういったところが慣れないな」というポイントがあれば。
イェナ やっぱりまだまだ社会経験が足りていないなとは感じます。そして何より収録の際にお芸能人の先輩方を目にすると、「あ、TVの世界の方々だな」と思うことがあります。
最後にもう一つ。筆者から韓国語で質問した。
春に関する話題をもうひと押し、と思い。
―アルバムのタイトルが「SPRING」で、チームの名前が「APRIL」で、今は4月ですが、メンバー各自の「四月の思い出」が何かあれば、お話しください。
ナウン 中学校、高校と学生時代を過ごしているんですが、一度もお花見に行ったことがなかったんです。レッスンをつねにやっていましたし、学校の試験時間と重なったりして。今年も同じく、行けないのかなと思っていましたが、今回の撮影である学校に行った時に……校庭に大きな桜が咲いていたんです。今回の活動は上手くいくよきっと! と思いましたね。
ヒョンジュ 4月はやっぱりなんといっても気候が暖かくなる時期ですよね。私は事務所の練習生になる前、3月までは学校で常にじっとしていた記憶があります。でも4月になったら、家族と一緒にどこかにおでかけに行ける。いつもそういう時間を楽しみにしていた記憶がありますね。4月といえば、今より幼かった頃の家族との時間を思い出します。
韓国での報道
曲のストーリーを完全に作りこんでしまう。
これがAprilの持つ「独自のコンセプト」なのだなと感じた。
ストーリー、楽曲、衣装、振りつけなどがひとつの作品となり、今後も次々とこれを発表していくのだろう。
今回は、「春の高揚感」を妖精のストーリーやイメージを借り、爽やかに軽やかに表現した。
公演前に配られた資料を見返すと、衣装についてもかなりのこだわりが描かれていた。
1.ティンカーベルを連想させる「木の葉スカート」。
一枚一枚を重ねたように繊細な「木の葉スカート」。ダンスのなかでひらひらと舞い、幻想的な雰囲気を醸し出します。また、花びらをモチーフとしたアルバムカバー写真のピーチ色の衣装は、韓国伝統衣装チマチョゴリの布地からつくったもので、高級で神秘的な色感がAprilの妖精のような雰囲気を強調しています。
2. ティンカーベルの翼のワンピース
アルバムに同封されたミニフォトブックやミュージックビデオで着用した「ミント色のワンピース」は、ひらひらとしたシフォンの布地により、ティンカーベルの翼を現像化したものです。高級で新しいスタイルのティンカーベルのポイントといえる翼を表現してみました。
以前、彼女たちにインタビューした際、自らの楽曲を「少女少女したものが多い」と口にしていたことがあった。確かにデビュー曲の「Dream Candy」以外は恋愛をモチーフとした楽曲(好きな人との距離感を案じたり、楽しんだりする曲)が多い。一方、今回は「落ち込んでいる人を支えるメッセージ」「季節の高揚感」といった新たなテーマにチャレンジし、これを表現している。彼女たちの成長のポイントのひとつだ。
この日の模様を報じたメディアは、やはりというべきか、他グループとの競争を多く取り上げた。またApril本人たちも度々繰り返した「妖精」という修飾語で新曲での活動開始を報じるメディアも多かった。
有力紙はこういった見出しを打っている。
「天真爛漫、純粋無垢。清純派の魅力にハマる」(スポーツ東亜)
「ティンカーベルのコンセプトで歌うこと自体が夢のよう」(朝鮮日報/ヒョンジュの言葉を引用して)
「四月に戻ってきた春の妖精」(毎日経済新聞)
いっぽうで、こういった意見もあった。
「April,'ティンカーベル' ではなく、'Jelly'だったら」(OSEN)
彼女たちがこれまで見せてこなかったタッチのアルバム収録曲「Jelly」が、意外な反応を見せている。ファンの間で、ちょっとした議論を巻き起こしているのだ。こちらをアルバムのリードトラックにして、新しい展開を見せてもよかったのではないか。一方でリードトラックは「ティンカーベル」で正しかった。これまでの「少女らしさ」いうコンセプトを守ったのは良かったという。
これもまた、彼女たちが新しい表現力を身に着けてきた証。いつ、どこでイメージをいい意味で覆す姿を見せるのか。そんな今後の楽しみもチラッと感じさせたショーケースだった。なにせ最年少は2001年生まれ(ジンソル)。成長が見どころのグループでもあるのだ。
追伸:現場の出来事を余すことなくお伝えようとするあまり、長文になりました。
最後にお伝えすべきは、「この日の隠れたMVPは司会のジスク」だった点です。
この日のステージで「(地上波KBSのバラエティ)“芸能家中継”を一年半やったんですよ、私」と誇るほどに喋りはキレキレだった。「見てください。彼女たちの爽快さ。私たちRAINBOWには表現できないことです。年齢が年齢(ジスクは25歳。メンバーの最高齢は28歳)だけに……」と自虐ギャグ。ステージ上で流れたAprilの今回のMVを観ては「私たち(RAINBOW)もこれくらい綺麗に撮ってほしい、という思いがありますね!」。公演中にスタッフのステージ準備に時間がかかるや「私も撮ってもらえます?」と前に出てポーズ。メンバーのヒョンジュの鼻にかかった少女っぽい喋り方のモノマネをするなど、飛ばしまくり。極め付きは、ナウンが大勢のファンの熱狂的な声援に対し、感動のあまり泣き出した時の助言だった。
「私も先日のRAINBOWのショーケースで泣いちゃったのよ。でもね、泣くとヘンな顔がカメラに映っちゃうから気をつけて!」
安定感抜群の姉キャラで、この日のステージをグッと盛り上げた。