【子どもがすぐ拗ねる・ふてくされる】その原因とは?
子どもが自分の気に入らないことに対して拗ねたり、注意するとふてくされる行動が心配という親御さんは多いのではないでしょうか。このような行動がイヤイヤ期や反抗期などの一時的なものであるのか、そうでないのか不安を感じることもあるでしょう。『拗ねる』『ふてくされる』という行動には、どういった感情が隠れているか考えてみましょう。
承認欲求が潜んでいることが多い
『拗ねる』『ふてくされる』という行動には、満たされていない承認欲求が潜んでいることが多いと言われています。自己肯定感が低く、「誰も理解してくれない」「どうせ自分にはできない」などと感じており、本当は「もっと自分のことを理解してほしい」という欲求が行動として現れている状態です。この他にも、甘えたい・注目してほしいという情動的な欲求や、共感してほしい・話を聞いてほしい・代わりにやってほしいなどの、コミュニケーション不足や依存的傾向からくる欲求もあります。行動に隠された心理を探り、その欲求をしっかりと満たし、自分の考えや感情を適切に言葉で表現できるよう手助けをしてあげましょう。
親の思考の癖が影響している可能性も
大人になってからも『拗ねる』『ふてくされる』といった行動をしているという自覚がある人は少ないと思います。しかしながら、自分の都合や考えを押し付けたり、予定が思惑通りにいかない際などに「もう知らないからね」「勝手にしなさい」などと、子どもに対して言ってはいないでしょうか。親が日常的にこういった言動をしていると、子どもがそれを学習し、同じような行動をとることがあります。
その場合は子どもではなく、親自身の思考の癖や感情表現を見直し改善する必要があるでしょう。親自身が幼少期に欲求を十分に満たされてこなかったというケースも多く、またホルモンバランスなどから感情を上手くコントロールできないこともあるかもしれません。感情が高ぶったときこそ、冷静にその感情を認識し、適切に表現することを意識すると良いでしょう。