【心が病むときって、どんなとき?】心理カウンセラーが教える注意すべきポイントと受診の目安
他人に優しくなれなかったり、今まで嬉しかったことが素直に喜べなかったりしたときに「なんか病んでるかも」と思うことは、誰しもあるのではないでしょうか。「なかなか気持ちが前向きになれない」「なんか気分が上がらない」「余裕がない」など、心が病むときはどんなときかを心理学的に分析してみましょう。
心が最大に病むときは、目的・存在意義が見つからないとき?
心が病むときというと、忙しくて疲れているとき、恋人と別れたとき、所属するコミュニティでの人間関係の悪化や環境の大きな変動などさまざまです。多くの場合、複数の要因が相互に影響を与え、心の不調に繋がっていると考えられています。人の心は変化に非常に敏感で、自覚できないようなストレスによって病むこともあります。心的ストレスが自分の許容範囲を超えたときに、精神的および身体的な症状が現れ、「心が病んでいる」と自覚することが多いでしょう。
自分で原因を探り、休息に徹してみたり、ストレス解消に運動をしてみたり、生活習慣を見直し食生活を改善してみたりするものの、なかなか改善がみられないという経験はないでしょうか。それは、目的や存在意義が見つかっていないからかもしれません。仕事などで忙しいときは、本来であれば目的や自分の存在意義を感じやすいものです。しかしながら、ふとした瞬間に「自分は何のために働いているのだろう」と目的や存在意義を見失った瞬間、一気に病んでしまうのではないでしょうか。
大切な人を失ったときは、自分が生きる目的や存在意義を見失いやすくなるため、特に注意が必要です。所属するコミュニティでの人間関係の悪化は、一時的に距離を置き、ひとりで抱え込まないことがとても重要です。誰かに辛さを語ることで、自身や問題を理解し、適切な対処方法を見つけるヒントが生まれます。
さいごに
「心が病んでいる」と気づいたとき、最も重要なことはそれが病的なのか、それともストレス反応なのかを見極めることです。症状の持続期間、日常生活への影響、対処方法の効果を確認してみましょう。症状が長引いたり、深刻化するなどで判断に迷う場合は、すみやかに専門家に相談することが重要です。