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ドジャースに「10本塁打カルテット」が誕生。テオ、大谷、ベッツ、スミス。フリーマンは次が10本目

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とウィル・スミス Jun 11, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月11日、ロサンゼルス・ドジャースは、15対2でテキサス・レンジャーズを下した。

 この試合で、ドジャースの投手が打たれたホームランは1本しかなく、ドジャースの野手が打ったホームランは5本を数えた。1回裏に、ウィル・スミスがシーズン10本目。あとは、6回裏に4人が1本ずつ。大谷翔平が16本目、フレディ・フリーマンが9本目、テオスカー・ヘルナンデスが17本目、ジェイソン・ヘイワードは3本目だ。

 この日、ナ・リーグ本塁打トップのマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)はホームランを打っておらず――3打数2安打だが、ブレーブスはボルティモア・オリオールズに完封された――大谷はオズーナと2本差、テオスカーは1本差に近づいた。

 また、スミスのホームランにより、ドジャースには「10本塁打カルテット」が誕生した。テオスカーと大谷、スミスの他に、ムーキー・ベッツが10本塁打を記録している。

「10本塁打カルテット」は、今シーズンのナ・リーグ一番乗りだ。ア・リーグでは、オリオールズが「10本塁打カルテット」を超え、「10本塁打クインテット」を結成しているが、あとのチームの二桁本塁打は、いずれも3人以下。ドジャースの「10本塁打カルテット」は両リーグ2組目、ということになる。

 ちなみに、オリオールズの5人は、ガナー・ヘンダーソンが21本塁打、アンソニー・サンタンダーが14本塁打、アドリー・ラッチマンが13本塁打、ライアン・マウントキャッスルが11本塁打、ジョーダン・ウエストバーグは10本塁打だ。

 ドジャースでは、フリーマンとマックス・マンシーが、あと1本打つと、どちらも二桁本塁打となる。ただ、「10本塁打クインテット」はまもなく誕生するだろうが、6人目が出てくるのは、オールスター・ブレイク後かもしれない。

 マンシーは、右脇腹を痛め、先月中旬から離脱している。いつ復帰できるかの見通しも立っていない。ロサンゼルス・タイムズのマイク・ディジオバンナによると、先月下旬にバットを振った際、脇腹に痛みが走り、マンシーは、リハビリを中断したという。フリーマンとマンシーに次いでホームランが多いのは、6本塁打のアンディ・パヘズだ。

 一方、オリオールズでは、ライアン・オハーンが9本のホームランを打っている。5本塁打以上は、他に2人。7本塁打のコルトン・カウザーと6本塁打のセドリック・マリンズがそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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