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藤井聡太竜王に挑戦するのは山崎隆之八段か? 広瀬章人八段か? 8月9日、挑戦者決定三番勝負第1局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月9日。大阪・関西将棋会館において第35期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局、山崎隆之八段(41歳)-広瀬章人八段(35歳)戦がおこなわれます。

 藤井聡太竜王への挑戦権を争う長いトーナメントも、いよいよクライマックスの段階を迎えました。

 山崎八段は2012年以来の挑決進出です。竜王挑戦の経験はまだありません。

 山崎八段は今期、1組4位で本戦出場。稲葉陽八段(1組5位)、永瀬拓矢王座(1組優勝)に勝って挑決に進出しました。

 広瀬八段は2018年、羽生善治竜王(当時)に挑戦。4勝3敗で七番勝負を制し、竜王位(1期)を獲得しています。

 広瀬八段は今期、2組優勝で本戦出場。丸山忠久九段(1組3位)、佐藤天彦九段(1組2位)に勝って挑決進出です。

 山崎八段と広瀬八段の対戦成績は、山崎3勝、広瀬5勝です。

 今年度成績は、山崎八段は7勝5敗(勝率0.583)。広瀬八段は7勝2敗(勝率0.778)です。

 山崎八段は独創的な棋風で序盤から意欲的な指し回しを見せるのに対して、現在の広瀬八段はオーソドックスな居飛車党。まずは山崎八段の作戦が注目されます。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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