ABEMAの恋愛リアリティーショーで一躍人気者に。俳優・白間太陽が語る姉への思い
高校時代に出演したABEMAの人気オリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。蜜柑編」で注目を集めた俳優の白間太陽さん(20)。シンガーソングライターのMiyuuさん(30)、元「NMB48」の白間美瑠さん(26)を姉に持ち、芸能界に入るきっかけも姉二人からの刺激だったといいます。180センチの長身に鍛え上げた肉体も武器ですが、役者として目指す指針とは。
姉からの刺激
高校3年の時に恋愛リアリティー番組「今日―」に出て、役者の世界を目指すことになりました。それが今の仕事のきっかけです。
中学2年くらいまでは子供が大好きだったんで、保育士さんになりたいと思っていました。
でも、どこかで芸能界への思いもありまして。姉(白間美瑠)がアイドルグループ「NMB48」にいまして、一番上のお姉ちゃん(Miyuu)も歌手の仕事をしている。僕もきょうだいとして負けたくないというか(笑)、そんな思いもあったんです。
性格的にも人前で何かをするのは嫌いではなかったんですけど、お姉ちゃん(美瑠)からオーディションがあることを聞きまして。ありがたいことに、そちらでピックアップしてもらい、番組に出演することになりました。
それまでの自分では考えられなかったんですけど、街を歩いていると声をかけられる。それが頻繁にあって、やっぱり番組の影響力ってすごいんだなと身をもって感じたんです。
これを単発ではなく今後の仕事にしていきたい。シンプルにそう思ったんです。じゃ、見られる仕事の中でも何をやるのがいいのか。それを考えた時に出てきたのが役者でした。
もともとドラマとか映画が好きだったっていうのもあるんですけど、みんなで一つのものを作り上げる。少しでも良いものを作る。
そこにやりがいを感じますし、表情とか声とか動き一つで見ている人にいろいろな思いを持ってもらう。そして、烏滸がましい話ですけど、少しでも元気になってもらえたら。それがこの仕事を選んだ根っこの思いでした。
指針、そして感謝
実際にこの世界に入って思ったのが、外から見ているだけでは分からない奥深さでした。
台本でも文字に書いてること以外をいかに読み解けるか。そして、出演している人それぞれに考えがある。それぞれのアイデアがそれぞれに良い作用をもたらしもする。それも面白いなと感じています。
入ってみて「面白い」が8割。「大変」が2割。面白さのほうが上回っているし、全ては良いものを作るためなので、そこでどれだけ時間がかかろうが、苦労しようが、それをしんどいとは思わない。それが今の純粋な思いでもあります。
まだ始まったばかりですけど、今後目指せればと思っている存在が反町隆史さんです。純粋に好きな役者さんでもありますし、20代の時点で色気や落ち着き、大人っぽさをお持ちだった。そして、今も変わらず、なんならさらにカッコいい。
今度、新しくドラマ「GTO」(関西テレビ・フジテレビ)も始まりますし、本当にすごいなと。26年前の作品がリバイバルされるということは、ずっとこの世界で売れているということだし、皆さんから愛される人間力もあるでしょうし。自分が学ばないといけないことがたくさんあるとつくづく思います。
あと、この仕事を始めて再認識したのが姉への思いです。最初の番組に出始めたとき、先ほども言ったように大きな反響があったんです。その時に、注目を集める大変さみたいなものも同時に感じました。
(美瑠が)「NMB48」を卒業する時に大阪・京セラドームが満席になったんです。その空間を見た時に、注目される意味。注目され続ける難しさ。あらゆるものも痛感しました。ただただ「お姉ちゃん、すごいなぁ」と。今自分がこの仕事をしているきっかけも作ってもらったし、当然ですけど、感謝もしています。
…ただね、それを直接伝えるのはなんというのか、なんとも恥ずかしいもんなんで…。こういう場を使って話をさせてもらっています(笑)。
(撮影・中西正男)
■白間太陽(しろま・たいよう)
2003年9月12日生まれ。大阪府出身。吉本興業所属。身長180センチ。22年、オーディションを経てABEMAの人気オリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。蜜柑編」に出演し注目を集める。その後「OUT」「君は放課後インソムニア」などに出演。シンガーソングライターのMiyuuと元「NMB48」の白間美瑠を姉に持つ。