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各球団最後の「10連敗」。21世紀に入ってから皆無は3球団。読売は4年ぶり

宇根夏樹ベースボール・ライター
今回の10連敗は、アウェーで7敗、東京ドームで3敗1分 June 19,2020(写真:ロイター/アフロ)

 10月16日の黒星により、読売ジャイアンツの連敗は10に達した。読売がシーズン10連敗以上を記録するのは、2017年の13連敗以来だ。今シーズンの二桁連敗は、4月に10連敗の横浜DeNAベイスターズに続く2球団目。こちらは、2019年の10連敗以来だった。

 両球団とも、前回の二桁連敗とは違う監督だ。2017年の読売は高橋由伸、2019年の横浜DeNAはアレックス・ラミレスが指揮を執っていた。だが、前回から今回まで、どちらも5年経っていない。その一方で、21世紀に入ってから、10連敗以上が皆無の球団もある。

 それも、1球団ではなく3球団だ。阪神タイガースは1999年の12連敗、福岡ソフトバンク・ホークスは南海ホークス時代の1985年に記録した10連敗、中日ドラゴンズは1980年の10連敗が最後だ。

筆者作成
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 この3球団の現監督のうち、阪神の矢野燿大監督は、12連敗を記録した当時、捕手として阪神でプレーしていた(登録名は矢野輝弘)。この年、矢野は初めて規定打席に到達した。ただ、9月5日に死球を受け、左手首を骨折。その後は欠場し、12連敗中は出場していない。福岡ソフトバンクの工藤公康監督は、南海が10連敗を喫した当時、西武ライオンズで投げていた。矢野と同じように、工藤もこの年が初の規定投球回以上。こちらも、10連敗中の南海に対しては投げていない(1敗目と2敗目が西武戦)。中日の与田剛監督は、1989年のドラフトで指名され、中日に入団した。

 なお、シーズンをまたぐ二桁連敗は、ここには含めていない。例えば、中日は6連敗で2016年を終え、2017年は開幕から5連敗を喫したので、合計すると11連敗となる。1985年の南海も、翌年の開幕戦を含めると11連敗だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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