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天才・藤井聡太棋聖(18)一気呵成4連勝 史上最年少で王位獲得、二冠保持、八段昇段達成

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月19日・20日。福岡県福岡市・大濠公園能楽堂において第61期王位戦七番勝負第4局▲木村一基王位(47歳)-△藤井聡太棋聖(18歳)戦がおこなわれました。

 19日9時に始まった対局は20日16時59分に終局。結果は80手で藤井挑戦者の勝ちとなりました。

 藤井挑戦者はこれで4連勝。ストレートでの王位戴冠となりました。

 将棋界の主要な年少記録を塗り替えつつある藤井新王位は、2002年7月19日生まれで、現在まだ18歳1か月。

 藤井新王位は1992年に郷田真隆四段(現九段)が記録した21歳5か月を塗り替え、史上最年少での王位となります。

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 また1992年に羽生善治王座・棋王が記録した21歳11か月での二冠同時保持の最年少記録も塗りかえます。

 またタイトル2期獲得で規定により八段に昇段。加藤一二三九段が1958年に記録し「空前絶後」とも思われた18歳3か月での八段昇段記録をも塗り替え、史上最年少での八段昇段となります。

 昨年、史上最年長の46歳でタイトルを初めて獲得した木村王位。今年もファンの大声援を受けての戦いとなりましたが、残念ながら失冠となりました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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