(バイク初心者)「ネンオシャチエブクトウバシメ」—それはバイクトラブルを未然に防ぐための魔法の言葉
昔からバイク初心者の間で伝わる「ネンオシャチエブクトウバシメ」という魔法のようなフレーズ、聞いたことありますか?もしかしたら、もう耳にタコができるくらい聞いたことがあるかもしれませんね。でも、ちゃんと毎回チェックしていますか?知っているのと実際にやっているのでは大きな違いがあります。快適なバイクライフのために、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思います!
●唱えていますか?「ネンオシャチエブクトウバシメ」
突然ですが、バイクの点検、ちゃんとやっていますか? 「車検は通しているから問題ない」 「エンジンが普通にかかるから大丈夫」 そう思っている方にこそ、この先を読んでほしいのです。きっと損はしません!
さて、オートバイの「点検」には3種類があります。
車検(自動車検査登録制度)
法定点検(定期点検整備)
運行前点検
車検や法定点検は、排気量が250ccを超えるバイクでは法律で定められたタイミングで行わなければなりませんが、「運行前点検」は「毎回バイクを運転する前に行う簡単な点検」とされています。これは事故を防ぐために非常に重要で、推奨されているものです。この運行前点検を覚えやすくまとめたのが「ネンオシャチエブクトウバシメ」という言葉です。
それぞれの頭文字は次の意味を持っています
ネン:燃料
オ:オイル
シャ:車輪
チ:チェーン
エ:エンジン
ブ:ブレーキ
ク:クラッチ
トウ:燈火類
バ:バッテリー
シメ:締め付け(増し締め)
実はこの「ネンオシャチエブクトウバシメ」、警視庁のホームページでも紹介されている由緒正しいチェックリストなんです!
●やってみよう!運行前点検のチェックポイント
それでは、実際に「ネンオシャチエブクトウバシメ」のチェックポイントを確認してみましょう。
・「ネン」燃料タンク
まずは燃料です。ガソリンがないと走れませんが、燃料計や給油インジケーターに頼りすぎるのは危険です。車体を揺すって音を聞くか、タンクキャップを開けて目視で確認するのが確実です。
・「オ」エンジンオイル
エンジンオイルはエンジンの血液のようなもの。オイルが減っていたり汚れているとトラブルの原因に。平地でエンジンを停止させ、点検窓やレベルゲージを使って確認しましょう。
・「シャ」車輪
タイヤの溝や空気圧を定期的にチェック。空気圧は自然に減っていくため、ガソリンを入れるついでに確認するのがベストです。
・「チ」チェーン
チェーンの緩みや給油状態をチェック。ダルンダルンに緩んでいると、騒音や振動だけでなく、スプロケットの摩耗を早めます。
・「エ」エンジン
エンジン音を注意深く聞くことが重要です。アクセルをふかしてみて、違和感がないか確認しましょう。
・「ブ」ブレーキ
ブレーキの効きや握り代、音をチェック。ブレーキパッドが減ってきたら、すぐに交換を検討しましょう。
・「ク」クラッチ
クラッチの握り具合も忘れずにチェック。ワイヤー式や油圧式の違いに注意しながら、異常がないか確認します。
・「トウ」燈火類
ヘッドライトやウィンカー、ブレーキランプが正常に点灯しているか確認。暗い場所で壁に反射させると、後ろのランプもチェックしやすいです。
・「バ」バッテリー
バッテリーが弱ってくるとセルスターターの音が変わります。「キュルキュル音」を聞いて、エンジンがかかりにくい場合は要注意。
・「シメ」増し締め
重要なボルトやナットが緩んでいないか増し締めしましょう。特に振動の多いパーツ周りは定期的にチェックが必要です。
ちなみにこれまで筆者がボルト緩みに気づかないで、走行中に「落としてしまった&外れてしまった」パーツの例を挙げてみますね(↓)
(緩んだもの)
・ハンドルバー
・集合スイッチ
・ミラー
・スイングアームピポットシャフト
・ブレーキキャリパー
・ステップバー
・シフトペダル
(落としたもの)
・マフラー(サイレンサー)
・ウィンカー
・サイドカバー
・ナンバー
・キックペダル
・・・どうでしょう(汗)もっとマメに増し締めしていれば・・・と後悔してもあとの祭り。皆さんには同じミスをしないで欲しいと願うばかりなのです。
●まとめ
いかがでしたか?「ネンオシャチエブクトウバシメ」を実践することで、バイクトラブルを未然に防ぐことができます。どの項目も「見て」「聞いて」「感じる」だけでチェックできるので、ビギナーからベテランまで実践できる簡単な点検です。次回バイクに乗る前に、ぜひ唱えてみてください!
この記事が少しでも参考になれば幸いです!