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大谷翔平は通算200本塁打まであと2本。800試合未満で到達なら歴代何番目のスピード記録になるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Jul 2, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2018年のメジャーデビュー以降、大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)は、198本のホームランを打っている。エンジェルスで171本塁打と、ドジャースで27本塁打だ。

 200本塁打に到達した選手は、374人を数える。大谷は、375人目か376人目になるだろう。ジョク・ピーダーソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、7月4日~5日の2試合連続ホームラン――1試合1本ずつ――により、200本塁打にリーチをかけた。

 200本塁打まで10本以下の現役選手は、ピーダーソンと大谷の他に4人いる。194本塁打のランダール・グリチック(ダイヤモンドバックス)、192本塁打のジャスティン・ターナー(トロント・ブルージェイズ)、191本塁打のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、190本塁打のアダム・デュボール(アトランタ・ブレーブス)がそうだ。もっとも、大谷が377人目以降となる可能性は、皆無ではないものの、かなり低い。

 ピーダーソンと大谷を含む6人のうち、大谷以外の5人は、900試合以上に出場している。大谷は、7月5日が802試合目だった。投手として投げ、他の選手がDHを務めた15試合を除くと、787試合だ。

 ちなみに、投手のみの15試合は、2018年が10試合、2020年が2試合、2021年は3試合。これらの試合にDHとして先発出場したのは、7試合のアルバート・プーホルスが最も多い。あとは、マイク・トラウト(エンジェルス)、ジャスティン・アップトンフィル・ゴスリンが2試合ずつ、ホゼ・ミゲル・フェルナンデスマット・タイス(エンジェルス)は各1試合だ。

 デビューから830試合未満で200本塁打に到達した選手は、見落としがなければ、以下のとおり。ウィリー・メイズは、ニグロリーグのバーミンガム・ブラックバロンズでプレーした13試合を含んでいる。1本目のホームランは、ニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)の選手として、ウォーレン・スパーンから打った。

筆者作成
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 大谷は、次に出場した試合で2本のホームランを打つと、プーホルスと同じく、788試合――他の選手がDH出場の15試合を除く――で200本塁打に到達となる。プーホルスは、200本塁打にリーチをかけてから、18試合続けてホームランが出なかった。

 ドジャースは、7月5日に続き、6日と7日もホームでミルウォーキー・ブルワーズと試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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