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梅雨末期から梅雨明けへ、来週は再び猛暑期に、しかし台風など熱帯擾乱の動向に注意 #専門家のまとめ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
予想最高気温(ウェザーマップ)

梅雨前線の活動が活発となっていて、梅雨末期の大雨パターンが続いています。ただ今週後半以降は太平洋高気圧が勢力を強め、徐々に梅雨明けという所が増えてくるでしょう。来週は再び猛暑期の到来となり、熱中症には警戒が必要な暑さが戻りますが、それに加え、台風など、熱帯擾乱が影響する計算もあり、注意が必要です。

ココがポイント

▼梅雨末期とは梅雨明け直前に梅雨前線の活動が非常に活発となる時期で、線状降水帯などを伴う集中豪雨に警戒が必要です。

・15日(月)九州中心に梅雨末期の大雨続く 土砂災害や浸水に厳重に警戒(ウェザーマップ)

▼太平洋高気圧の勢力が今週後半以降強まる予想で、徐々に梅雨明けが発表されると思われます。

・2024年夏は高温多雨で梅雨明けは各地で7月17日頃からの予想、残暑も厳しく(2024年7月11日更新)(日本気象協会)

▼来週は、日本の南から、台風など、熱帯擾乱が北上してくる可能性もあります。

・日本のはるか南で、いつ台風が発生してもおかしくない状況に(Yahoo!ニュースエキスパート 杉江勇次)

エキスパートの補足・見解

今はまさに梅雨末期の状態で、太平洋高気圧の北側に位置している梅雨前線の活動が非常に活発となっていて、あす16日(火)までは大雨に警戒が必要です。ただその後は太平洋高気圧の勢力が本州付近にも拡大し、今週後半以降は、徐々に梅雨明けの発表があるのではないかと思われます。

来週は太平洋高気圧とチベット高気圧に覆われて、夏空と猛暑が主体となり、35度以上はもちろん、今月上旬のような体温超えの危険な猛暑となる所も多くなるでしょう。気象庁からは早期天候情報で、来週の猛暑に対して、注意するよう呼びかけられています。

その一方で、現在、フィリピンの東海上で対流活動が活発となっていて、いつ台風が発生してもおかしくない状況です。まだ不確実性はとても大きいのですが、来週の天候に影響する可能性もあり、最新情報にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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