大晦日に”爆弾低気圧”が発生か、北日本は猛吹雪に警戒を
北日本は年越し嵐へ
きょう30日(月)午前6時現在、日本海北部に低気圧が発生しています。この低気圧が急速に発達しながら日本海を東進し、あす31日(火)大晦日にかけて北日本を通過する見込みです。24時間に24hPa以上、中心気圧が低下し、急速に発達するような低気圧を俗に”爆弾低気圧”と呼びますが、まさにそのような低気圧となる可能性があり、大晦日から年越しにかけて、北日本を中心に、大荒れとなるおそれがあります。
猛吹雪で交通機関にも影響か
上図はあす31日(火)大晦日、午後6時の雨や雪、風の予想です。発達中の低気圧がちょうど北海道付近を通過していて、特にこの低気圧の後面で北から北西の風が強まるでしょう。場所によっては、平均風速20メートル以上の紫色の矢印が出現していて、雪を伴って、猛吹雪となる所がありそうです。視界が真っ白になり、数メートル先も見えないようなホワイトアウトの状態となるおそれもあります。
気象庁からは、北海道(檜山地方)、秋田県、山形県、岩手県に、暴風警報が発表される可能性がある旨の早期注意情報が発表されています。これらの地方以外でも、北陸から北日本は、交通機関に影響が出るような荒天となるおそれがありますので、十分な注意、警戒が必要です。(東北地方の気象情報)
東京はポカポカ大晦日から寒い元日へ
一方、東京は北日本を通過する低気圧に向かって、暖かな南寄りの風が入るため、あす31日(火)大晦日の昼過ぎには15度を超えて、計算上は16度から17度位まで上がる予想です。東京で大晦日に16度以上まで上がった記録は、観測のある1875年から2023年までの149年間で9回となっていて、もし16度以上まで上がれば、大晦日としては15年に1回程度の暖かさとなります。
ちなみに大晦日の暖かな記録は以下の通りです。
1位1891年18.5度
2位1914年17.3度
3位1882年と1958年17.2度
17度以上はこの4回となっていて、近年ではなく、かなり古い時代に記録しているのが不思議な所でもあります。
なお、ポカポカな大晦日となるものの、元日は北風の冷たい冬晴れが戻ってくるでしょう。引き続き、空気はカラカラですから、年越しにかけて、気温の変化と空気の乾燥、火の取り扱いに、十分ご注意ください。