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A級以上通算28期のレジェンド羽生善治九段、今期も残留なるか? 1月21日、稲葉陽八段と2勝4敗対決

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月21日。東京・将棋会館においてA級順位戦7回戦▲稲葉陽八段(32歳)-△羽生善治九段(50歳)戦がおこなわれます。

 羽生九段は前節、豊島将之竜王(30歳)と対戦。激闘の末に敗れています。

 羽生九段、稲葉八段の今期A級成績はここまで2勝4敗。両者ともに残留を目指しての戦いとなります。本局を制した方が残留に大きく近づくのは、言うまでもありません。

 羽生九段はA級以上28期(A級19期、名人位9期)のレジェンドです。

 羽生九段はずっと好成績をあげつづけ、A級で負け越した年度は2回しかありません。

 稲葉八段はA級5期目。1期目には8勝1敗でトップとなり、名人挑戦権を獲得しています(七番勝負は佐藤天彦名人に2勝4敗で敗退)。

 過去の対戦成績は羽生8勝、稲葉2勝。羽生九段が大きく勝ち越しています。

 2020年度は4月初めに2回対戦し、いずれも羽生九段が勝っています。

 羽生九段の今年度成績は19勝16敗。

 1月15日の竜王戦1組1回戦では、佐々木勇気七段に勝っています。

 稲葉八段は今年度11勝14敗。12月29日の竜王戦1組1回戦では、佐藤天彦九段に勝っています。

 稲葉八段は1月12日、結婚を発表しています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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