アジアを旅してる気分!いろんな国のお母さんの家庭料理を食べに行こうよ【神戸市・アジアン食堂SALA】
アジアのお母さんたちが作る家庭料理を食べたいなら、こちらはいかがでしょうか。お料理の味だけでなく、お店全体でアジアを感じられる食堂「SALA (サラ)」です。
ここには「国籍も関係なく、男性も女性も、子供も妊婦さんも、それぞれがお互いの価値を認め合い、自分の価値も認められる社会に」というコンセプトがあります。
店長の黒田さんが学生時代に出会ったのは、海外生活で困っていたアジアのお母さんたちでした。そこで始まった応援の形が、SALAの原点となっています。
現在は7名の学生スタッフと6名の外国人スタッフで構成されていて、国籍はタイ、台湾、インドネシア、モルドバと国際色もとても豊か。
カラフルで目を引く店内は、海外を彷彿させる色使いで異国情緒が漂っています。ここに来る多くのお客さんの最初の反応は「まるで海外に旅行に来たみたい!」
そして徐々にスタッフさんとも仲良くなり、通い始めて常連客になる人も多いのだとか。どこか家庭的な安心感もあり、帰り際にスタッフさんと楽しく会話を交わすような風景もよくあるそうです。
カタコトの言葉で挨拶をしてみたりする内に、国を超えて打ち解けていけるような環境がここにはあります。そこから文化などの興味に繋がっていけばと、黒田さんは考えています。
縁あって日本にやって来た、外国人のお母さんたち。だけど海外ということもあって出来ないことも多々あり、自信がなくなって引きこもってしまうような実情があります。
そんな状況を「人の優しさ」によって変えていきたい、彼女たちがちゃんと力を発揮できる場所を作りたい…そういった思いが根底にあって、今のSALAがあります。
最初は、思いはあるものの商売的にうまくいかなかった時期もあったそう。だけど、大切にしたい部分をなくさずにずっと続けているうちに、人が人を呼んで口コミでお店のことがどんどんと知られていきました。
時間は掛かっても、実現したい社会を小さく形にしているのがこのお店。これをもっと社会全体に広げていきたい、同じようなやり方のお店が増えるのもむしろウェルカムだと黒田さんは言います。
香り高いジャスミンライスに、蒸しと揚げ鶏がセットの「カオマンガイ 夢のダブルコンボ」。スイートチリソースの甘味とジンジャーソースのガツンとした味がやみつきになりそうなこのメニューは、SALAの一番人気です。
味は本場、地元の味をそのままで提供。日本人向けには辛さ調節などはしていても、味は敢えて変えていません。
醤油だけでも各国のものが揃い7種類もあり、お酢も3種類。効率重視だったら出来ないようなやり方をしているけれども、それが後から魅力になっていけばとここまで続けてきました。
今年の5月にはセントラルキッチンが完成し、仕込みや通販の商品をそこで作っているそうです。近々、色んな国のお料理教室なども考えているのだとか。交流も深まり、ますます楽しそうですね。
自分たちの商売は「手段」なだけで、形がたまたま飲食店というものだっただけなのだと黒田さん。実現したい社会を目指し、これからも進んで行きたいとまっすぐ夢に向かっています。
まだちょっと遠い海外旅行、だけど近くにはSALAがあります。アジアをあちこち旅するように、色んな国の家庭料理を食べにSALAへ通ってみてはいかがでしょうか。
ここへ行けばいつでも、アジアのお母さんたちが愛情たっぷりの料理を準備して、あなたを優しく迎えてくれますよ。
アジアン食堂SALA
アジアン食堂SALAホームページ (外部リンク)
住所:神戸市中央区元町通2-3-16 食堂館 1F
営業時間:
ランチ 11:30~15:00 (ラストオーダー14:30)
ディナー 17:30〜22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:日曜ディナー、火曜終日(火曜はチャレンジショップの日もあり ※ホームページから確認できます)
Google マップ(外部リンク)