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まさかストレスで自律神経失調症に!?治し方と「簡単にできる」工夫について解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

ストレスや疲れが溜まると自律神経が乱れ、体にはさまざまな症状が表れます。

特にその人の体の弱い部分に症状として出やすいと言われているため、普段からストレスを溜めないことや規則正しい生活習慣を身につけ、心と体をケアしていくことが大切です。

しかし、自律神経は環境や気温の変化、ホルモンバランスなどの影響によっても乱れやすいため、気を付けていたとしても防ぎようがない場合もあります。

何かの拍子で自律神経が乱れ、悪化した場合は「自律神経失調症」になってしまう恐れがあるため、疲れたと感じた場合は体を休め、リラックスするなど自分なりに調整や工夫をすることが必要となります。

今回は、自律神経が乱れた時や自律神経失調症になった時の治し方について、考えてみたいと思います。

ストレスの原因を知り離れる

ストレスを感じたら、まずは発散をさせることや体を休めるなどをして気分転換をすることが大切です。

しかし、それでも上手くストレスを対処できない場合は、ストレス要因から離れることを検討しましょう。

たとえば、どうしても解決できない悩みを抱えていたり、合わない仕事を続けていたり、職場の人間関係に悩んでいたり…という場合には、産業医と相談の上で休職や転職を考えることも一つの選択肢となるかもしれません。

以下に、主なストレスの原因となるものをあげてみました。

・社会的要因

人間関係の悩み、職場事情、家庭事情など

・心理的要因

不安や悩み、心配事を感じることなど

・身体的要因

体調不良、病気、睡眠不足など

・環境的要因

天候や気温、騒音など

何らかの原因で心身に不調をきたしている場合は、ストレスになっていることやモノを遠ざけ、早めにケアをすることが先決です。

心理的なストレスを感じたら?

職場の人間関係や仕事上での心配や不安は、社会人にとっては付きものです。

また、学生にとっても友人付き合いや毎回の試験、受験勉強などで悩むことがあるでしょう。

そして家庭内においても家事や育児、介護などによってストレスを感じてしまうことは、多くの人にあることだと思います。

ここでは、誰もが抱えやすい心理的ストレスを緩和させる方法について、考えてみたいと思います。

ぜひ、これから紹介することを参考に自分に合ったストレス発散法を考えてみましょう!

・深呼吸をする

深呼吸はストレスや緊張、不安を和らげるのに効果がある方法として知られています。

腹式呼吸を意識しながら、息をできるだけ長く吐くようにしてみましょう。

無理のない姿勢で軽く目を閉じ、鼻から息を吸い、口からゆっくりと時間をかけて吐き出すようにします。

何度か繰り返していると、心が落ち着いてくるハズです。

緊張している時や不安や心配で呼吸が浅くなった時は目を閉じてゆっくりとした呼吸をするように意識してみましょう。

・信頼できる人と話す

ストレスを感じた時は、話を聞いてもらうと心のモヤモヤがスッキリとします。

自律神経失調症を患いやすい人は、責任感が強く生真面目でいつも他人を優先してしまい気疲れする傾向があります。

普段から、本当は望んでもいないのに聞き役ばかりしている…なんてこともあるのではないでしょうか。

そんな人こそ、心を許せる人にお願いして「今日は私の話を聞いてほしい」と伝えた上で話を聞いてもらうようにしましょう。

もし、知り合いに話を聞いてもらうことに抵抗がある場合は、臨床心理士などのカウンセラーに話を聞いてもらうことも選択肢の一つです。

ストレスを抱えてつらい時には、人に話を聞いてもらうと心が軽くなります。

・できるだけ「笑う」ようにする

つらい時や苦しい時には、ついつい無表情になったり、厳しい表情になったりしてしまいますよね。

ストレスを受けると脳は興奮状態におちいるため、酸素を消費し脳の働きが低下してしまいます。

そんな時には「笑う」ことによって体内に酸素を取り入れ、脳を活性化させましょう。

また、笑うことで自律神経が整い、自律神経失調症になりにくくなるとも言われています。

人と話したり、漫才を見たり、漫画を読んだりなどして、できるだけ多く笑うように心がけてみましょう。

つらいと感じる時間を減らすことができ、気分も前向きになるハズです。

まとめ

自分にとって大きくて不快なストレスを抱えると脳と心がパニックになり、不安や焦り、苛立ち、悲しみなどのネガティブな感情がわき起こりますよね。

そのような負の感情を感じた時こそ、自律神経が乱れやすい傾向があるため、今回紹介した心理的ストレスを緩和させる方法を実践してみましょう。

紹介した方法の「深呼吸をする」と「できるだけ笑うようにする」は、すぐにでもできる内容になっています。

不快なストレスを感じると体の免疫力が低下し、精神的に思い悩む時間が長くなればなるほど自律神経が乱れ、身体的な疾患のみならず精神的な疾患につながる恐れも出てきます。

可能な限り早めに対処していくことで、心と体を健康に保ちましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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