多肉植物を守る7月【遮光ネット】逆効果を防ぐ張り方と意味
ジリジリと焼き付ける日差しが降り注ぐ7月。人間同様多肉植物も、ダメージを受けています。
今日は、梅雨が明け本格的な暑さに訪れるこの時期に早急に取り掛かりたい遮光ネットの張り方とポイントをご紹介します。
多肉植物に遮光が必要な理由
多肉植物って手間がかからず強いイメージがありませんか?確かに秋~春を通してそういえる事の方が多いですが、夏だけは手間をかけた方が元気に過ごしてくれるんです。
というのも、多肉植物の原産国と日本の気候で違う点が多く、多肉植物は日本の気候が苦手です。特に高温多湿が続くと調子を崩し夏の暑さにやれてしまう事がシバシバあります。
私の経験だと、
春まで元気で成長していた多肉植物。梅雨の時期に茎が黒ずんだり徒長がみられ少し弱っていました。そんな中梅雨の晴れ間に強い日差しを受け、葉の一部が半透明に。早くに悪くなった葉をとり除けばよかったのに、そのままにし7月を迎え35度を超える猛暑日に、葉の水分が煮えたぎり夕方には半透明に変色し、翌日には枯れていました。
徐々に体調を崩した多肉植物は、急な刺激で一気にダメになってしまいます。遮光なしで夏を越すタニラーさんも多くいますが、熟練のカンと環境の違いもありますので、初心者さんはまずは遮光して多肉達を秋まで育て上げることに注力しましょう!
遮光は「徐々に夏の気候に慣らす」事に効果を発揮してくれると思います。初心者さんの強い味方です。
遮光がもたらす効果とは?
遮光ネットは何がいいのか?を詳しくご紹介します。
直射日光を和らげる
日差しが強いと多肉植物は日焼けし葉焼けする事があります。すぐ枯れる事はありませんが、せっかく可愛く育てた色形が崩れてしまいます。水やりの回数を減らす夏の時期は特に葉焼けしやすいので注意が必要です。
温度の上昇を抑える
遮光ネットで日陰を作る事で炎天下の暑さを緩和する事ができます。ただ、ネットを多肉棚に密接し設置すると風の抜け道を塞ぎ帰って湿度が上昇する恐れもあるので、必ず空気の通り道を確保しましょう。
どんな遮光ネットがいいの?
遮光率は50%前後の白かシルバーの遮光ネットがおすすめです。
遮光率が高すぎると必要な光合成を行えず逆に弱ってしまいます。40%~60%の遮光率がベストです。
- 60%~50%:一日中直射日光が降り注ぐ場所
- 40%:10時~15時は日陰になる場所
遮光率と日差しの関係性は上記のとおりです。お家の環境がどうなのか?それによって遮光率を選ぶといいですよね。
黒・シルバー・白が主流です。私は白がおすすめです。理由は、熱がこもり難い・レフ版効果で棚の奥の苗に光が届くからです。
100円ショップやホムセン・ネットでも手軽に購入できます。
効果的な遮光ネットの張り方
- 環境に合わせた遮光率
- 白・もしくはシルバー
- 空気の通り道を作る
①と②は先ほどお話し通りです。もっとも重要なのは③空気の通り道を作る事です。
空気の通り道を作る
インターネットで検索すると、多肉棚に遮光ネットをぴっちり張ってる画像をよく見かけます。一見遮光できて問題ない様に思えますが、実は1つだけ注意したいポイントがあるんです。
遮光ネットと多肉棚の間に空気の通り道はありますか?
遮光ネットは網状になっていて一見換気性がよさそうにみえますが、実際にはそこまでよくありません。
本来の遮光ネットの使い方と逆効果になります。
多肉植物は多湿が苦手なため、空気が抜けない空間に長時間いると、葉の水分温度が上昇し蒸れや煮えといった状態になる可能性があります。
ネットと棚に風の通り道を作るか、扇風機等で風を送り湿度をさげましょう。
さいごに
今日は、多肉植物を守る7月【遮光ネット】逆効果を防ぐ張り方と効果についてご紹介しました。夏は始まったばかりです。9月頃までは遮光ネットのお世話になります。正しい張り方で多肉植物を守っていきましょうね!