【京都市東山区】大和大路通柿町通にある謎の三角広場。雨庭に生まれ変わっていました
大和大路通柿町通を東に50mほど行ったところ、急に視界が開けた感じになるため、違和感を覚えました。
1年くらいこちらの方に来ていなかったため、何が違うのかしばし考えてみたところ、空き地であった三角地帯がいつのまにか広場として整備されていました。
東山区池殿町のこの広場は、長年フェンスに覆われていて、以前は草が生えた空き地の状態でした。
現在はきれいに整備されて、ベンチや腰掛用の石が設置されています。角には御地蔵様なのか道祖神なのかわかりませんでしたが、小さなお堂が祀られていました。
遊具類は一切なく、広場の真ん中に花壇があり「クラピア養生中(立入禁止)」の小さな看板がありました。
気になって調べたところ、こちらは国土交通省社会資本整備総合交付金「グリーンインフラ活用型都市構築支援事業」により整備された「雨庭」でした。
雨庭とは、雨水を土壌にしみこませることで、河川の氾濫を防止したり、雨水の蒸発による気化熱でヒートアイランドを抑制したり、地下水を涵養し水質浄化をしたりと、様々な役割があり、2022年8月現在京都市内に8カ所あります。
公園の敷地が大きい石の砂利になっていたり、広場の真ん中が花壇になっていたりするのも、雨水が土壌にしみこみやすくするための工夫でした。
土地の形状が三角形で建物を建てるのは難しいなと思っていたので、市街地の緩衝地として広場に整備されたのはいい事だと思いました。
近くには六波羅蜜寺などの観光地もあるので、観光の休憩に使われるのもいいですよ。