ハワイに「大雪警報」発令 雪化粧したマウナケア山
ハワイといえば真っ先に常夏の海を想像しますが、「午前にスキーをして、午後には海水浴を楽しめるアメリカで唯一の州」とも言われています。
ただハワイは沖縄より南に位置しているだけあって、雪が降るのは山の上だけです。ハワイは火山島なので、高い山がそびえており、中でもハワイで最も高いマウナケアでは年に数回雪が降ります。
それもそのはず、標高は富士山(3,776メートル)よりも高い4,205メートルで、冬の最低気温の平均は約マイナス4℃まで下がります。そもそも「マウナケア」とは現地の言葉で「白い山」を意味しているのです。
ハワイに「大雪警報」発令
そのマウナケアで、27日(月)から28日(火)にかけて大雪が降り、下の動画のように、山の頂上は一面銀世界に包まれました。「大雪警報(Winter Storm Warning)」も発令されたほどです。今年は例年よりも早い雪の降り始めとなりました。
余談ですが、アメリカ本土では、記録的な雪不足となっています。
ハワイのスキー事情
普段はサーフボードで波乗りをしていても、ひとたびマウナケアに雪が降ると、スキー板やスノーボードを持って山に向かう人々がいるようです。
しかし厄介なことに、マウナケアは標高が高いので空気が薄く呼吸がしづらく、またそもそもスキー場ではないので、地面が火山の石でごつごつしていて滑らかではないようです。
しかもリフトもないので、スキーをするためには、自力で山頂に上がる必要があります。多くの場合、誰かに車で頂上まで連れて行ってもらって、相手に下で待っていてもらうか、交互にスキーを楽しむのが一般的なようですが、とにかく普通のスキー場で滑るよりもお金と労力がかかるのだそうです。
しかしそれでも、下の動画のようにマウナケアからの景色はかなりの迫力で、虜になるスキーヤーも多いようです。
ただ高山といっても南の島なので、雪はもって数日です。スキーをされる方は、こちらのサイトから山頂の雪の状況を確認してから行かれるといいでしょう。
行かれる際は、ハワイの人々にとって山は神聖な場所であること、また天文施設が立ち並ぶ世界的な観測スポットでもあることを念頭に置いて、じゃまにならないようお気を付けになるといいと思います。
*参考リンク*
ハワイ・スキークラブのホームページ