陸上型イージスによる弾道ミサイル迎撃試験に成功
米ミサイル防衛局の発表によると、12月9日にハワイのカウアイ島に設置されて試験中のイージスアショア(陸上型イージス)による初の弾道ミサイル迎撃試験「FTO-02 E1a」に成功しました。使用した迎撃ミサイルはSM-3ブロック1Bです。弾道ミサイル標的はC-17輸送機から空中投下して発射されたもので、標的の探知にはイージスアショアのレーダーAN/SPY-1だけでなく、車載移動式の前方展開XバンドレーダーAN/TPY-2も参加しています。
イージスアショアは欧州ミサイル防衛システムの中核となるもので、使用するミサイルは現在はSM-3ブロック1Bですが、将来的には日米共同開発で性能が大幅に向上するSM-3ブロック2Aが採用されることになっています。
SM-3ブロック2Aは6月に行われた初の飛行試験に続き、12月にも2回目の飛行試験を成功させており、来年には初の迎撃試験が予定されています。