”師走台風28号”比直撃へ。後続の熱帯低気圧の動向は?
師走早々、非常に強い勢力で比直撃へ
台風28号は日本のはるか南の海上で、強い勢力に発達しながらゆっくりと西寄りに進んでいます。
今後はさらに勢力を強め、師走早々の2日月曜日には、中心気圧925hPa、最大瞬間風速70メートルという非常に強い勢力に発達しながらフィリピンに接近し、直撃する見通しとなっています。
まさに師走台風の直撃ということになりそうですが、師走にフィリピンを台風が直撃すること自体は特に珍しいことではありません。
過去30年を調べると、師走に17個の台風が通過しており、単純に2年に1個程度は直撃している計算です(デジタル台風より)。
さらにこのうちの多くの台風が強い勢力で直撃しており、なかには非常に強い勢力で直撃したことも何度かあるようです。
(2016年台風26号、2015年台風27号、2012年台風24号など)
今回の台風28号もかなり強力な勢力で接近し、上陸するおそれがあり、まだまだ台風シーズンのフィリピンとはいえ、大きな災害が懸念される状況です。
新たな熱帯低気圧の動向は?
タイトル画像にもある通り、台風28号の東側にもまとまった雲が発生しており、きのうの午後3時から熱帯低気圧が解析されています。
周辺の海水温は30℃近くあり、台風に発達するには十分すぎる海水温の高さですが、気象庁の予想では、目先あす12月1日にかけて、それほど発達することはなく、熱帯低気圧のまま西進を続ける予想です。
ただこの熱帯低気圧の位相が来週にかけてフィリピンの東に進んだと、来週の週末頃、日本の南に北上してくる計算もわずかながらに存在しますので、今後の動きに、念のため、注意が必要ということになるでしょう。
参考:デジタル台風