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猛烈台風22号 《比》レイテ島を直撃か

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
鋭い眼を持つ台風22号(気象庁より)

去年台風30号による甚大な被害を受けたフィリピンのレイテ島付近を、

同じような勢力を持つ台風22号が今週末にも直撃するおそれが出ています。

去年の台風30号と同様のコース、勢力で直撃か?

台風22号最新予報円(気象庁)

台風22号はけさ9時に中心気圧915hPa、最大瞬間風速75メートルの猛烈な台風となりました。周辺の海水温はまだ30℃近くあり、今後最大瞬間風速80メートルのピークを迎えた段階で、7日(日)の午前中にもレイテ島付近を襲来する予想となっています。

台風22号の進路図
台風22号の進路図
台風22号レイテ島付近へ
台風22号レイテ島付近へ
2013年の台風30号経路図(気象庁より)
2013年の台風30号経路図(気象庁より)

今回の台風22号の特徴は、なんと言っても去年レイテ島に大災害をもたらした台風30号とコース、勢力がともに非常によく似ている点にあります。

去年の台風30号もトラック諸島付近で発生し、その後、西進しながら猛烈な台風に発達。中心気圧895hPa、最大瞬間風速90メートルのピークを迎えた段階でレイテ島付近を直撃しました。まるで台風30号の軌跡をたどっているような台風22号の勢力とコース予想になっています。

再び“”高潮津波”発生も

去年の台風30号では、レイテ島を中心に死者行方不明者が7000人以上に達しましたが、その犠牲者の多くが高さ6~7メートルにも達した言われる津波のような高潮によるものでした。

今回の台風22号でもかなり高い高潮が発生するおそれがあり、更に運悪く、12月6日(土)は満月のため7日(日)にかけて大潮期間となります。もし、満潮と台風の直撃が重なると、去年に匹敵するような高潮が発生するおそれがあるかもしれません。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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