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【京都市左京区】サスペンスドラマの聖地 南禅寺を通る琵琶湖疏水の水路橋

くまライター(京都市)

琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を滋賀県大津市から京都へ流すために、明治時代に作られた水路です。1996年に「史跡名勝天然記念物」に指定されました。
このうち、南禅寺の境内を通る水路閣は、京都の名所となっています。

「水路閣」という名称を聞いてもピンとこないかもしれませんが、その姿形はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。

そう、サスペンスドラマに頻繁に登場し、犯人が追い詰められたり、罪を告白したりするあの場所です。

琵琶湖疏水の工事は1885年(明治18年)に始まり、1890年(明治23年)に竣工しました。

舟運・発電・上水道・灌漑の目的で開削され、現在は滋賀県大津市で取水され、南禅寺横を通り、京都市東山区の蹴上浄水場へと供給されています。

水路閣は南禅寺の境内にある琵琶湖疏水の水路橋です。
レンガ、花崗岩造りのアーチ型の橋で、全長は約93m。日本の近代土木工学の礎を築いたとされる田辺朔郎により、周辺の景観に配慮して設計・デザインされました。

それでも建設当時は南禅寺の景観を損ねるとして、多くの反対があったそうです。

確かに日本の禅寺の中でもっとも高い格式を誇る南禅寺の境内にあって、古代ローマを思わせるような近代建築の姿は異質ではありますが、だがそれがいい。

今となっては京都の街が都市化したことにより、逆に水路閣が近代の古き良き景観を守る建造物になっているのが皮肉でもあり、京都の面白いところでもあります。

橋の上にあがると、水路に水が流れる様子を見ることができます。

新緑の季節は木々の緑と水路閣のコラボレーションが美しく、秋になると真っ赤な紅葉とのコントラストが圧巻です。

新緑が映える南禅寺と水路閣の美しさをご紹介したかったのですが、この日はあいにくの雨なのだった…

南禅寺の近くには、琵琶湖疏水の概要や疏水周辺施設の見どころを伝える琵琶湖疏水記念館があります。南禅寺、水路閣にお越しの際は、こちらもぜひ。

南禅寺
住所/京都市左京区南禅寺福地町86
電話/075-771-0365
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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