THAADとイージス艦による弾道ミサイル防衛多層迎撃試験に成功
10月31日、米ミサイル防衛局はTHAADとイージス艦を用いた弾道ミサイル防衛の多層防御試験「FTO-02 イベント2a」を成功させました。成功とは言ってもイージス艦のSM-3迎撃ミサイルは途中で不具合が起き、THAADによって目標を撃墜しています。アクシデントはあったものの多層防御の目的は達成されました。
- 米ミサイル防衛局YouTube公式より FTO2 Event2a
発射された標的ミサイルは短距離弾道ミサイル模擬標的「SRALT」と準中距離弾道ミサイル模擬標的「eMRBM」、そして巡航ミサイル模擬標的「BQM-74E」です。「SRALT」と「eMRBM」はC-17輸送機から空中投下される弾道ミサイル模擬標的で、ウェーク島の南東から発射され、「SRALT」と「eMRBM」はウェーク島に配置されたTHAADによって、「BQM-74E」はイージス艦が撃墜しました。イージス艦は「eMRBM」の迎撃を試みたものの失敗、THAADが迎撃を引き継ぎ撃墜に成功しています。