【秋田県横手市】横手やきそば四天王の実力を体感!『食い道楽 本店』の牛バラやきそばとは?
創業から約半世紀!横手やきそば界のトップランナー『食い道楽』とは?
秋田を代表するB級グルメの歴史。それは『食い道楽』の栄光の歴史でもある。
我らが「横手やきそば」が、B級グルメとして全国区に成長していった2000年代以降、そのド真ん中にいたのが『食い道楽』だ。2007年に行われた「横手やきそばグランプリ決定戦」で初代王者に輝くと、その後横手の恒例行事となった「横手やきそば四天王決定戦」では12年連続四天王の栄冠を獲得。『食い道楽』はまさに横手やきそば界のトップランナーである。
……と、少々鼻息を荒くしながら私が向かったのは横手市前郷にある『食い道楽 本店』。横手駅東口近くの『食い道楽 駅前支店』も人気だが、今回私が注目したのは本店のオリジナルメニュー・牛バラやきそばだ。
出川さんにサンドウィッチマンに鶴瓶師匠。噂のレジェンド店でまず目に飛び込んできたのが、圧倒的な数のサイン色紙だ。NHKのテレビ番組で訪れた鶴瓶さんと店主のツーショット写真をチラ見しながら、奥のテーブル席へ。創業からおよそ半世紀を数える老舗だが、店内はオシャレ酒場の雰囲気。ヤングからシニアまで、お客さんの層も幅広い。
品書き
牛バラやきそば:920円、横手やきそば:580円、道楽得やきそば:980円、マーボやきそば:680円
特製ホルモンやきそば:680円、カレーやきそば:720円、道楽海鮮塩やきそば:780円
現在『食い道楽 本店』では、7種類のオリジナル焼きそばが品書きに並んでいる。食い道楽自慢のもつ焼きを一緒に楽しめる特製ホルモンやきそばや、秋田名産のしょっつるを使った道楽海鮮塩やきそばなども気になるところだが、今回私は不動の人気を誇る牛バラやきそばをチョイス。7年連続四天王のお手並み拝見といこう。
箸が止まらぬB級グルメの王者!『食い道楽 本店』の「牛バラやきそば」とは?
注目の牛バラやきそばが、お供のワカメスープを引き連れて登場だ。鮮やかに黄身が光る目玉焼きに、なぜかいないと寂しい福神漬け、そして王道の横手やきそばの隣には食欲をそそる牛バラ焼きがスタンバイ。この牛バラのおかげでちょっぴり贅沢になった横手のソウルフードを、さっそく実食といこう。
おお、これはイイ。ツルツルモチモチの麺が、和風テイストのソースと見事に絡む。私はしょっぱい濃厚ソースでガツンと仕上げた男気のある焼きそばも好物だが、この水分多めでフルーティーなソースもたまらなくウマい。キャベツやひき肉もアクセントになっていて、まさに安定の横綱相撲。B級グルメの王者を前に、私の箸は止まらない。
そしてこの真ん中に陣取る黄身をドゴン。トロリと絡む半熟の目玉焼きと一緒に麺を啜り、その勢いでお隣の牛バラにも手を伸ばす。ウマい。ウマいけど誤解を恐れず書けば、横手やきそばの魅力は、その腰の低さだ。ちょっと本気を出せば自分でも作れちゃいそうなあの感じ。だけどいざお店で食べると、普段母ちゃんが作る焼きそばとは全然違うことに気がつく。それぞれのお店が工夫を凝らしてたどり着いた至極の一皿。それが横手やきそばだ。
……と、食べながらちょっとテンションがあがってきたため、付け合わせのサラダでリフレッシュしよう。
実はこれまで14回にわたり開催されてきた『横手やきそば四天王決定戦』が昨年で一旦終幕となり、その代わりに今年は『横手焼きそばフェスティバル2023』が行われた。
各お店がしのぎを削った熱い戦いは終わり、これからはみんなで楽しむ横手やきそばへ。さあ、次はどのお店に行こうかな。横手駅にズラリと並ぶ「歴代四天王店」の写真を眺めながら、私の横手やきそば巡り旅はまだ始まったばかりである。
【店舗情報】
食い道楽 本店
住所:秋田県横手市前郷一番町7-13
営業時間:11時~14時、16時30分~23時
電話番号:0182-33-2925
定休日:第2・第4日曜日(祝日や年末年始は変更の場合あり)