Yahoo!ニュース

国産ハイビスカスティーの秘密!季節限定のフレッシュは今だけしか飲めない【農業女子歴15年が伝授】

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

この時期、少しずつ乾燥する日が増えてきています。そんな日々は、毎日のようにハーブティーを飲んでいます。ハーブティーは、そのままの植物を乾燥させたものなので、安心・安全な栽培履歴がしっかりわかるものがいいです。真っ赤な色がそそる「ハイビスカスティー」はおしゃれなカフェなどに行くとよく見るメニューですが、ハーブ専門店に行った際、国産のものが流通していないことに驚きました。ネットで探せばなんとかありますが、かなり割高になってしまうこともあり、それから色々勉強したのがおよそ20年ほど前。

沖縄の直売所で出合った

最初に、そのハイビスカスティーの原料に出合ったのは、沖縄の直売所でした。よくわからない果実のようなものに興味津々で見ていたそれが「ハイビスカスティーの原料」だったのです。説明を読んでもさっぱり理解できなくて、それもそうです。ハイビスカスというくらいなのだから、当然「ハイビスカスの花」を乾燥させてドライにしたものだと思っていました。結果、花を乾燥させてもキレイなお茶にはならないことが判明したのです。

ハイビスカスローゼルという品種

ハイビスカスティーにするには、ローゼル種という品種のものを使用していることを知ってから、いろいろ調べました。沖縄だけではなく本州でも栽培できるかもしれないと思い、試行錯誤を繰り返し、さらには愛知県の農業女子仲間が当時6000本ほど栽培しているとのことで、コツを教えてもらいました。その甲斐ありそれから10年ほど毎年、いい状態でハイビスカスローゼルを作ることができています。

ハイビスカスティーは、ガクだけ使用

ハイビスカスティーにするには、花が咲いたあとのガクの部分を使用することになります。花が咲き終わり、花がポロリと落ちた後のガクの部分がドンドン膨らみ種ができてくるのですが、まさにそこの部分が真っ赤なのでそこから色がでてきます。今だけフレッシュな状態のハイビスカスティーを楽しむことができるので嬉しい季節です。アレンジ方法はたくさんあるのですが、それはまたの機会にします。

※この記事には個人の見解を含みます。

※農業女子から見た野菜ソムリエ話や、農業現場で使えるワークマン商品などのお役立ち情報を発信しています。スマホからご覧の方は、プロフィールからフォローしていただくと見逃しがなくおすすめです。フォローは励みになります。いつも読んでいただいてありがとうございます!

農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

榎本房枝の最近の記事