南の海上で熱帯低気圧が発生!ひとつで終わらない!?お盆にかけて影響が長引くおそれも:気象予報士解説
7月末から日本の南の海上に存在していた低圧部(周りより気圧が低いところ)に4日朝、熱帯低気圧が発生しました。
しばらくは大きく動かない見通しで、かつ、どのくらい発達するかもまだ予報に幅がありますが、日本列島に向かって今後継続的に暖かく湿った空気が流れ込む原因となりそうです。
海上から暖湿気が流れ込むことで、このさきしばらく列島各地で雷雨が起きやすい状態に。
しかも、熱帯低気圧の発生はこれで終わらない可能性があります。
雷雨が起きやすい状況続く
土日は西~東日本の多数の場所で雷雨が発生しましたが、週が明けても同じような状況は続きそうです。
5日は朝のうちは晴れるところが多いものの、午後になると次第に、九州から東北南部のあちらこちらで急な雨や雷が発生し、夜にかけて局地的な雷雨が起きやすい状態となるでしょう。
特に関東甲信では滝のような非常に激しい雨になるおそれがあります。
また沖縄は熱帯低気圧の直接的な影響で雨が強まるところがあるでしょう。
熱帯低気圧はひとつで終わらない!?
日本の南の海上は、引き続き熱帯低気圧が発生しやすい環境で、今回4日に発生したもののほかにも新たに熱帯低気圧が発生する可能性があります。
その中に台風まで発達するものがあるかどうかまでは予報が定まっていませんが、少なくともお盆休みに入る来週にかけて日本列島に暖湿気が流れ込みやすい状況を作ってしまいそうです。
外で作業をしたり遊んだりするときは、熱中症対策と同じくらい、天気の急変に気をつけるようにしましょう。
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