【妻に値段バレ】#9 ポルシェ911 (Type 930) 惚れ込み激レア3台目 空冷モデルの依存性
25万台記念の限定車 ダイヤモンドブルーの輝き
1988年式ポルシェ911カレラ3.2に乗るJunさん。
通称930型と呼ばれるこのモデル、実は正確には930と呼ぶのはターボだけとのこと。
彼のポルシェが纏うダイヤモンドブルーと呼ばれる特別なカラーは、ポルシェが25万台生産を記念して発売したアニバーサリーモデル専用で、独特の輝きを放ちます。
シルバーと思いきや、ほんのりとした青みが映え、他では見かけない絶妙な色合いです。
空冷の魅力に取り憑かれ より硬派な930
以前は991.2型のタルガに、さらにその前にはこの930型の1世代後にあたる964型を所有していたといいます。
一度は最新の水冷タルガに乗ったものの、空冷の乾いたフラット6サウンドが忘れられず、中古車サイトで930を探し続けたとのことです。
964と930という2つの人気空冷モデルを乗り比べたJunさん曰く、930の方がより硬派だそう。
特に964以降のモデルはティプトロニック(オートマ)の設定があるのに対して930はマニュアルのみが設定され、空冷ポルシェを骨の髄まで味わい尽くせるといいます。
試乗させていただくと、予想外に運転しやすい一方で冷や汗が出るような刺激感も味わうことができました。
その高揚感はオーナーであるJunさん自身も体調の悪い日には乗らないようにとショップから忠告を受けているほど。
SNSで広がるコミュニティ 奥様同士も仲良し
Junさんは日頃から奥様を乗せて海辺にドライブしたり、「今日は乗るぞ」という日にこのカレラを連れ出して楽しんでいるとのこと。
ポルシェに乗るようになってからというもの、SNSを通じて他のポルシェオーナーと知り合ったり、辰巳や大黒、それに外苑などでもそのコミュニティを広げています。
そんな仲間たちとツーリングなどを通じて交流を深める中、それぞれが結婚や出産などを経て、いつの間にか車中心の付き合いを超えて奥様同士も仲良しになっていたと語ります。
彼女たちの間でポルシェに対する知識を深めており、「あれは991.2だ」「NAだ」などと我々もびっくりするような言葉が飛び出すとか。
そのせいで注文した車やパーツの値段がバレてしまうようになったと彼は笑います。
とはいえそんなご縁のおかげもあって車趣味へも理解が得られ、ポルシェが家族円満に一役買っている様子でした。