上田綺世、フェイエノールトのメディカルチェックに合格/現地報道
昨季のオランダリーグ王者フェイエノールトと、カップウイナーのPSVが相まみえるヨハン・クライフスハールを2日後に控えた8月2日、午後3時から両チームの監督・主将の記者会見が始まった。その9分後、フットボール・インターナショナル誌(ウエブ版)は「上田綺世がフェイエノールトのメディカルチェックに合格した。契約は5年間」と報じた。つまり上田のフェイエノールト入団が内定したわけだ。
これからオランダの滞在許可証を取得するため、ヨハン・クライフスハールには間に合わない。上田は8月13日のオランダリーグ開幕戦、フェイエノールト対フォルトゥナ・シッタルト戦出場を目指すことになる。
フェイエノールトが今季のオランダリーグを制すれば、1960-61シーズン、61-62シーズンに続いて実に62年ぶりの連覇になる。昨季の主力からMFコクチュ(トルコ代表/現ベンフィカ)、シマンスキ(ポーランド代表/現ディナモ・モスクワ)、FWイドゥリッシ(モロッコ代表/現セビージャ)、ダニロ(現レンジャーズ)が抜けたものの、DF(べーレン)とMF(ゼルキ、ステングス、ファン・デン・ベルト)に関しては効果的な補強で穴を埋めたばかりか、将来性のある若手も獲得して層が厚くなった。
残るターゲットはアタッカー陣。すでにミンテをニューカッスルからローンで獲得したが、昨季と比べると戦力は落ちる。そのためフェイエノールトファンは「補強のターゲット」と報じられている上田やイバヌシェツ(クロアチア代表/現ディナモ・ザグレブ)の行方を固唾をのんで見守っている。
上田の起用法に就いて、現地での報道をまとめるとこうなる。
「現エースストライカーのヒメネス(メキシコ代表)は1年前、徐々にフェイエノールトのサッカーに慣れていきながら、後半戦になってから活躍した。上田もまず、ヒメネスのバックアッパーとしてスタートするだろう。しかし、ヒメネスはチャンピオンズリーグの開幕から2試合、出場停止のため、上田はチャンピオンズリーグでチャンスを得ることになる」
スタディオン・ファイエノールトに集まるサポーターの熱気に煽られ闘い続ける選手たち。その雰囲気はスタジアムではなくコロッセオと呼びたくなるほど。上田の活躍に期待したい。