「実家の片付け」でやってはいけない3つのこと
私は整理収納コンサルタントとして家庭内の片付けにも関わっています。
講座やセミナー参加者に参加の目的を質問すると、多くの方のお悩みの一つが「実家の片付け」です。
親の家を片付けたいと思っても親がいい顔をしない、拒否される、やっとその気になっても全然進まない。
その理由は、以下の3つが多くあります。
やってはいけないベスト3
1.親のモノを子ども世代が「捨てる」前提で進める
2.親が望んでいないのに、勝手にプロに委託する
3.子世代が主導で勝手に進める
実家は親の家、主人公は親。実家の状況で、親の怪我や健康面への影響がない限りは強制することはできません。では、そのまま放置するしか手はないのでしょうか?
良好な関係性を保ちながら進めるポイント
事前に話し合う
親の立場になって考えることが重要です。以下について親に聞いてみましょう。
①探し物が多くなって困っていないか?
②物の出し入れのために身体的な負担がないか?
③床のモノにつまづいたりして怪我をする不安はないか?
④日常生活の中で不便なことはないか?
そのうえで、「捨てる」ことを前提とせず、使っていないけれど手放せないものをまとめる方法で提案してみます。
共通認識ができたら「ここ」から始める
① 最初に着手するのは、親の物ではなく、子世代のものから着手する。
独立した子世代のモノが実家に残っている場合は、きょうだいと相談して子世代のものから手をつけていきます。
② 親の思い出のものに関して、モノや写真などについては「処分しようね」という前に、当時の思い出について聞いてみる。
→気持ちに寄り添う(共有する)→処分できない場合は思い出のものとしてまとめておく
③ 「迷うモノ」はモノの種類ごとにわけておく⇒それらは、「迷うモノ部屋」へまとめる
→日常暮らしをしている場所から必要ないモノを減らすことで日常生活で探すが減る
捨てるのではないので、安心して判断しやすい。
必要だと思ったときも、「迷うモノ部屋」へまとめてあるので探しやすい。
その具体的方法については
↓過去記事↓でも詳しく書いています。
まとめ
「モノ」「家」の整理は「精神的」「時間的」「経済的」にも大きな負担があります。
私が実家の片付けで最初に着手したのは、自分の幼いころからのアルバムの整理です。結構手ごわい量でしたが、1年かけて高校生から結婚するまでの15年分のアルバムの整理が進みました。また1年かけて誕生から15歳までのアルバムの整理を進めていこうと思っています。また、あらためて「方法・残す基準・保管方法」について紹介します。
筆者 江川 佳代【江川佳代整理収納コンサルタントオフィス代表】
「収める」だけの収納ではなく、家族構成など個々のライフスタイルにあった、整理収納法や働き方改革につながるオフィスの環境改善の研修、セミナー、コンサルティング、収納サービスを実施。企業・学校・PTA・自立就労支援団体・イベントなど多方面からの依頼多数。
整理収納アドバイザー1級認定講師として、全国の整理収納アドバイザー育成にも力を注いでいる。「片づけを通じて人間力を磨く」を理念に、2014年一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所を設立、理事就任。
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