年末から正月三が日までの天気や寒さの傾向は?
寒気と冬型が強まる傾向
上図は、2022年元日を中心とした5日間平均の上空1500メートル付近の気温(左)と地上の気圧配置(右)を表したものです。
上空1500メートル付近の気温は、西日本を中心に広く青色で覆われており、これは平年より強い寒気に覆われることを表しています。
さらに地上の気圧配置は西高東低の冬型となっていますが、大陸の高気圧の勢力、あるいは東海上の低気圧の勢力ともに平年より強い傾向のため、日本付近は平年より冬型が強まる予想となっています。
これらのことから、年越しから正月三が日にかけては、日本海側では例年通り、雪の降りやすい傾向、太平洋側では寒さの厳しい冬晴れの傾向となりそうですが、上図は5日間平均のため、どこで寒さや雪のピークがくるのかは、まだハッキリとはしていません。
ただ平均すれば年越し近辺は寒さが厳しく、日本海側では雪の降り方に注意が必要な傾向が続く見込みです。
では主な地点の日ごとの天気や気温の傾向をみてみましょう。
札幌や新潟は雪が降りやすい
ウェザーマップがきょう18日(土)に発表した最新の16日間予報では、ちょうど正月三が日までが入る予報となってきました。
まず札幌や新潟などの雪国(日本海側)は、この先も雪の降る日が多く、年越し近辺も雪の降りやすい予報となっています。特に正月三が日は、新潟でズバリ雪の予報が続き、信頼度も最も高いAとなっていますので、雪が降り続く可能性が高く、大雪に注意が必要な年越しとなるかもしれません。
東京都心や箱根は冬晴れ
一方、東京都心や神奈川県の箱根町は冬晴れが続く予報で、信頼度もA、B、Cと全体として高くなっていますので、例年通り、初日の出は拝める予報となっています。
また新年恒例となっている箱根駅伝も、今のところ、冬晴れの中での開催となりそうですが、勝負を左右することもある北風がどれくらい強まるかは、まだ何とも言えない状況です。
名古屋は雪が舞う?大阪は冬晴れ
名古屋は今回の寒気襲来で初雪を観測しましたが、年越し近辺も寒気の影響で曇りマークがメインの予報となっており、寒気や冬型の強まり次第では、雪雲の通り道となるため、雪が舞う可能性があります。ただ信頼度は最も低いEですから、連日冬晴れとなる可能性も考えられるでしょう。
大阪は晴れたり曇ったりで、正月三が日の信頼度はBとなっているため、今のところ、冬晴れの続く計算で揃っている状態です。ただ最高気温は一桁の予想ですから、例年より寒いお正月となりそうです。
広島と福岡は雪がちらつくことも?
広島と福岡も今回の寒波襲来で、初雪を観測しました。
年越しから三が日の予報は、広島で曇り時々晴れですが、降水の可能性も考えられる黒雲で信頼度はE,福岡は小さな雪マークが連日付いていますが、信頼度はDというように、寒気の強さやそのピークなどの日がややばらついている状態で、晴れ間が出たり、小雪が舞ったりというような天気が多くなるかもしれません。
最高気温もともに一桁の予想で、やはり寒いお正月となりそうです。
このように年末から正月三が日にかけては、太平洋側で降水となるような南岸低気圧が通過する可能性は1割以下となっており、おおむね寒さの厳しい冬型の気圧配置が続くような予想となっています。
寒気の強さによっては、今回のように、日本海側を中心に、大雪や吹雪に見舞われる可能性もあり、注意が必要です。
なお、来週の週末、25日(土)から26日(日)頃のタイミングで、大規模なクリスマス寒波が襲来するおそれもありますので、あわせてご注意願います。