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ホークス内川、攝津から会心ヒット! CS復帰を見据え宮崎教育リーグも出場へ

田尻耕太郎スポーツライター
中前打を放ち、笑顔の内川選手

攝津が2回無失点

 10月5日、福岡ソフトバンクホークスは2軍対3軍をタマホームスタジアム筑後で行った。

【10月5日 練習試合 タマスタ筑後】

ソフトバンク3軍 011102000 5

ソフトバンク2軍 000020050 7

※特別ルール

<バッテリー>

【3軍】攝津、五十嵐、モイネロ、松田遼、笠原、渡辺健、渡邉雄――九鬼、堀内

【2軍】尾形、吉住、野澤、山下、田中、島袋、川原――市川、張本

<本塁打>

【3軍】三森、清水

<戦評>

 2軍打線が意地を見せて逆転勝ちした。

 3点を追う8回裏、1死一、三塁で美間がタイムリーを放ち追撃開始。さらに張本の適時打、川瀬の犠飛で同点とした。なおも2死満塁で真砂の当たりを三塁手が失策して2者が生還して勝ち越した。

 試合序盤は3軍がペースを握った。2回に砂川の適時打で先制。3回に三森、4回には清水がソロを放って得点を重ねた。

 また3軍は経験豊富な投手たちで序盤はリレー。攝津が2回、五十嵐が1回、モイネロが1回を零封した。

 2軍も小刻みな投手リレー。5番手田中が登板。6月22日以来の実戦マウンドだったが、1回無失点。最速148キロをマークした。(了)

ファーム調整後初めての一塁守備も

攝津と内川の対決が実現した
攝津と内川の対決が実現した

 ファームで実戦復帰後に右肩痛を訴えていた内川聖一内野手が16日ぶりに試合に出場した。

 2軍チームの「3番一塁」で出場。第1打席に3軍先発の攝津からいい当たりの中前打を放った。

 ヒットは8月12日の日本ハム戦以来54日ぶりだった。同16日にコンディション不良で登録抹消され、9月15日に復帰して2軍戦で4試合に出場していたがノーヒットが続き、その後右肩の不調を訴えてリハビリ組に戻っていた。

 内川はこの日の出場後に、右肩の状態について「もう違和感はない」と語った。2軍戦出場時は指名打者のみだったが、この日は一塁守備に就き、併殺の場面では二塁へ軽快な送球も見せていた。 また、打席の方は右飛、二直とその後ヒットは出なかったが、内容は決して悪くなかった。攝津からヒットを放った後には明るい表情も浮かべていた。小川一夫2軍監督も「ベンチや守備でもよく声が出ていたし、前向きな気持ちになっている」と話した。

 今後は8日に開幕する「みやざきフェニックスリーグ」に出場する方向だ。“下克上”日本一を目指すソフトバンクにキャプテン内川の存在は何より頼もしい。1軍復帰へ、実戦勘を取り戻していく。

(写真・筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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