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依存脳を持っている心理カウンセラーの私(竹内成彦)は、こうしてゲーム依存症を克服しました。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、私(竹内成彦)が、どうやってゲーム依存症から脱することが出来たのか? 依存症を克服したのか? という話をしたいと思います。

はじめに、依存症の定義からお話ししたいと思います。
世界保健機関(WHO)は、「精神に作用する化学物質の摂取や、快感・高揚感を伴う行為を繰り返し行った結果、さらに刺激を求める抑えがたい渇望が起こり、その刺激を追及する行為が第一優先となり、刺激がないと精神的・身体的に不快な症状を引き起こす状態」と定義しています。

私は、かつてゲーム依存症でした。←初代のファミコンです。テレビゲームです。
今はなにものにも依存していないです。強いて言えば、仕事(心理臨床、執筆、セミナー・講演)に依存しているのですが、病的ではないです。

当時の私は、食事を摂るのも惜しんで、風呂に入る時間も惜しんで、睡眠時間も削って、スパルタンXをやっていました。かれこれ、今から40年近く前のことです。
「このままでは自分がダメになる」と思って、スパルタンXをクリアしてからは、なるべくゲームからは距離を置こうとしていたのですが、数々のスーパーマリオシリーズにもハマったことがあります。

私は、依存脳(依存症になりやすい脳)を持っているのだと思います。
今まで、ハマったことがあるものは、ゲーム以外に、将棋ギターパチンコ競馬日経225先物です。どれもこれも、頭がおかしくなるくらいのめりこみました。

今は、上記に挙げたもの、ひとつもやっていません。
全部、スッパリやめました

私の友人・知人は言います。「将棋ゲームぐらいだったら、頭の体操になるから、やってもいいんじゃない?」「ギターなんか、いい趣味じゃない。ギターだったら、少しぐらいやってもいいんじゃない?」と…。


いえダメです。私の場合は、やり始めるとやめられなくなるのです。
将棋で言えば、勝てば勝ったで、嬉しくなり、もっとやりたくなるし、負ければ負けたで、悔しくなって、もっとやりたくなるのです。
ギターで言えば、弾き始めると、ずっと弾き続けていたくなり、指から血が出ても弾き続け、やめるのに困難が生じます。そしてやめた瞬間、非常に不愉快な気持ちにさせられます。

「1時間ぐらいなら、将棋を指してもいいかぁ。1時間ぐらいなら、ギターを弾いてもいいかぁ」 そう思って始めても、私の場合、1時間では収まりません。馬鹿みたいに2時間も3時間もやり続けてしまいます。そこには、トイレに行くのを我慢しながらやり続けている自分がいます。

それで私は、どうしようもなく、それらをスッパリやめることにしました。

やめるにあたっては、専門家の力を借りました。
そして、他に、健康的なものに、適度に依存するよう、心掛けました。

私は、依存脳を持っている自分を恨めしく感じます。
それと同時に、「私は、お酒がそれほど好きじゃなくて良かった」「私は、ギャンブルがそれほど好きじゃなくって良かった」「私は、女がそれほど好きじゃなくって良かった」とも思います。

ありがたくって、胸を撫でおろします。

私がもしも、飲む打つ買うが好きな人間だったら、間違いなく、アルコール依存症かギャンブル依存症か性依存症になっていたと思います。

よって、私は、お酒やギャンブルや女遊びを適度にしてらっしゃる人のことを、皮肉ではなく、心から尊敬し、心から憧れ、心から羨ましく思っています。
私はダメですね。依存脳を持っている私には、とっても真似できない芸当です。

ゲーム依存を克服したいのであれば、スッパリやめたほうがいいです。
スッパリ縁を切った方が楽チンです。本当です。

中途半端にやっていると、自分の心の中にある「やりたい。やり続けたい」という気持ちと戦わなければならず、それは非常にしんどいことです。
スッパリやめさえすれば、月日が過ぎると共に、やりたい気持ちが薄れていくので、やりたい気持ちと戦う必要がなくなり、結果、そのほうがラクです。

よって、ゲームなど、何かに依存してらっしゃる人には、中途半端にやめるのではなく、時間を決めてやり続けようとするのではなく、スッパリやめることを、私はお勧めします

今の私(竹内成彦)は、仕事読書サウナ山登りにハマっています。
有難いことに、仕事は依存症になるほどにはハマっておらず、読書やサウナや山登りもメチャメチャ好きとは言えず、まぁまぁ好き、適度に好き…、という程度なので、本当に助かっています。

考えてみれば、皮肉なものですね。
大好きな、将棋とギターとゲームとパチンコと競馬と日経225先物は、やることが出来ず、2番目に好きな、仕事と読書とサウナと山登りをやっているなんて…。

あなたは、今、何にハマっていますか?
それは、依存症にならない程度のハマりっぷりですか?
それなら結構、大いに幸せですね。

依存症は、自分の意志で治せるほどヤワな相手じゃありません。
あなたが、生活に支障が生じるほどハマっているものがあるのであれば、自分一人で何とかしようとするのではなく、お早めに専門家の所に行くことを、私はお勧めしたいと思います。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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