「アギーレ対香川」のゆくえは果たして
アギーレが選択した布陣は、中盤「Vの字型」の4−3−3。それは文字通りの4−3−3だった。4−2−3−1の「3」の両サイドが、真ん中に入り込んでしまうザックジャパンとの一番の違いと言っていい。
ザックジャパンでは、これまでも再三、指摘したとおり、4-2-3-1の3の左を任せられているはずの香川がそこにいる時間は、30%あればいい方だった。右の岡崎も、コロンビア戦ではかなり内に入り込んでしまったので、その4−2−3−1は、4−2−2−2と同じくらい幅の狭い布陣になっていた。
岡田ジャパン時代もそうだった。4−2−3−1の3の右を任せられた中村は、香川と同様、ピッチの中央で大半の時間プレイした。右サイドは、右のサイドバック1枚になりがちだった。
オシムの時代も、中村がチームに合流すると、右サイドは同様に右サイドバック1枚になりがちだった。
ジーコが採用した4−2−2−2と3−4−1−2に至っては、布陣そのものが両サイドに選手を、各1人しか置かない設定になっていた。攻撃の幅を広く保てない(保とうとしない)サッカーだった。守備的サッカーといわれる所以だが、それと同じことは、ひたすら3−4−1−2で戦ったトルシエジャパンにもあてはまった。
第一次岡田ジャパン、その前の加茂ジャパンもしかり。
この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2014年9月
税込550円(記事4本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。