韓国がイスラエル製の弾道ミサイル防衛用早期警戒レーダーを購入
11月27日、韓国防衛事業庁(DAPA)はイスラエル製の弾道ミサイル防衛用早期警戒レーダー「グリーンパイン Block C」2基を購入することを発表しました。これで2012年に配備済みのB型2基と併せて4基体制になります。
- グリーンパイン(無印)・・・探知距離500~600km
- グリーンパイン Block B・・・探知距離800~900km
- グリーンパイン Block C・・・探知距離1000~1200km
各型の性能に付いては諸説ありますが、C型はB型よりも30%増しの性能であると伝えられています。B型以降は「スーパー・グリーンパイン」とも呼ばれ、探知距離はアメリカ製のTHAAD用レーダー「AN/TPY-2」に近い性能を発揮可能です。なお在韓米軍THAAD配備には猛烈に反対していた中国ですが、このグリーンパインの配備に付いては何の反応も示しておらず、中国が反対していたのは探知性能などの軍事的な理由ではなく米韓同盟の強化を嫌った政治的な理由だったと推測できます。
なお韓国は防衛費の大幅増を実施しながら弾道ミサイル防衛用のグリーンパイン・レーダーの追加購入に加えて海軍のイージス艦用にSM-3迎撃ミサイルの導入も予定しており、米朝核交渉が続く中でも北朝鮮の弾道ミサイル対策強化に努めています。韓国は北朝鮮が核とミサイルを放棄する可能性が低いと見ているからなのかもしれません。
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