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ノート(265) 弁護士との最後の面会と想定した出所当日の段取り

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~釈前編(25)

受刑381/384日目(続)

失ったものと得たもの

 刑務官に提出した「釈放時の意識調査アンケート」の最後には自由記載欄が設けられていたものの、スペースはわずかであり、書き足りない点も多々あった。例えば、服役の苦労や得たものなどに関するアンケートは選択肢の中から3つ選ぶ形式となっていたが、こうしたテーマこそ詳しく記したい部分だった。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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