沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信の梅雨入りは早い?
沖縄の梅雨入りは秒読み?
きょう17日(水)は、上空に寒波ならぬ暖波が到来した影響で、広い範囲で真夏日となり、東京都心でも今年初の真夏日を観測し、岐阜県揖斐川では35.1度と、今年全国で初の猛暑日となりました。あす18日(木)も東日本や東北を中心に暑さが続くでしょう。その一方で、雨の季節を迎える所もありそうです。
上図はあす18日(木)午前9時の雨雲の予想です。大陸から進んできた低気圧や前線(梅雨前線)に伴う雨雲が沖縄方面にかかっており、これをきっかけに沖縄では梅雨入りの発表となる可能性が高いと思われます。沖縄の梅雨入りの平年日は5月10日ごろですから、すでに平年より1週間以上遅れての梅雨入りということになるでしょう。
ところで、沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信でも遅くなるのかというと、そういうわけではなく、むしろ平年より早めに梅雨入りとなる年が目立っています。
沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信は逆に早い?
上図は、沖縄の梅雨入りが、ことしと同じように、現平年値5月10日ごろより1週間以上遅れた年をピックアップし、その年の関東甲信の梅雨入りとの関係を調べたものです。(1971年以降)
すると沖縄の梅雨入りが遅くても、関東甲信の梅雨入りは遅れるわけではなく、むしろ平年より早めに梅雨入りしている年が目立っているのがわかります。なかでも1976年、2008年、2018年は、沖縄の梅雨入りからわずか5日から10日程度で関東甲信でも梅雨入りとなっています。
平年だと沖縄の梅雨入りは5月10日ごろで、関東甲信の梅雨入りは6月7日ごろですから、その間合いは1か月近くもありますので、まさに沖縄が梅雨入りした途端に、あっという間に関東甲信も梅雨入りしてしまったという感じです。
なぜ沖縄の梅雨入りが遅いと関東甲信の梅雨入りが早いのかというのは、なかなか説明がつきづらいもので、遅れて顕在化した梅雨前線には一気に北上するような特徴があるのかもしれません。ただこのあたりは明確ではありません。
東京は今月末にも梅雨のような天気に?
上図はウェザーマップによる16日間予報です。今週から来週いっぱいは、一時的に天気が崩れても基本的には晴れ間の広がる日が多く、気温も高めに推移するでしょう。
ところが再来週、今月末になると、南からの暖湿気が強まるとともに雨の降る確率が高くなり、連日50%程度の雨天率と計算されています。まだ10日以上先ですから、不確実性は大きくなりますが、これが梅雨の走りの場なのか、あるいは梅雨入りとなるような場なのか、気になる計算です。
もし関東甲信で平年より早めに梅雨入りとなれば、今年も沖縄の梅雨入りは遅く、関東甲信の梅雨入りは早いという傾向が続くことになります。