完封負けのシーズン記録を塗り替える!? 開幕16試合中6試合が無得点
4月17日、シカゴ・ホワイトソックスは、ダブルヘッダーのどちらも2点を挙げ、1試合目は2対4で敗れ、2試合目は2対1で勝利を収めた。
ここまでの18試合は、3勝15敗だ。白星はどのチームよりも少なく、黒星は最多タイ。コロラド・ロッキーズとマイアミ・マーリンズと並んでいる。この2チームは4勝15敗なので、ホワイトソックスの勝率.167は、両リーグで最も低い。
1試合平均5.1失点はワースト5位に位置し、さらに失点の多いチームもあるものの、1試合平均2.1得点は群を抜いて少ない。ワースト2位のオークランド・アスレティックスでも、1試合に平均2.9点を挙げている。
コーディファイ・ベースボールによると、今シーズン、ホワイトソックスが記録した、開幕から16試合で6度の完封負けは、史上最多。他には、1907年のブルックリン・スーパーバス(現ロサンゼルス・ドジャース)しかないという。
117年前のスーパーバスは、最初の16試合が1勝14敗1分、18試合目を終えた時点では1勝16敗1分だった。出足の負けっぷりからすると、シーズン全体はそう悪くなく、153試合で65勝83敗5分(勝率.439)を記録し、ナ・リーグの8チーム中5位に位置した。完封負けは、27試合を数えた。
完封負けのシーズン最多は、その翌年のセントルイス・カーディナルスによる、33試合だ。116年前のカーディナルスは、154試合で49勝105敗(勝率.318)。前年に続き、ナ・リーグの最下位に終わった。
まだ、今シーズンは序盤だが、ホワイトソックスが行う試合は、当時のスーパーバスやカーディナルスより多い。
現在、ホワイトソックスは、外野手のルイス・ロバートJr.、三塁手のヨアン・モンカーダ、捕手のマックス・スタッシを欠いている。昨シーズン、ロバートJr.は、38本塁打を記録した。今シーズンは、開幕2試合目に前田健太(デトロイト・タイガース)から2打席続けてホームランを打ったが、今月上旬に腰を痛めた。復帰は、来月上旬あるいは中旬あたりになりそうだ。
なお、1シーズンの完封勝ちは、32試合が最も多い。こちらは、1906年のホワイトソックスが、1909年のシカゴ・カブスとともに記録を保持している。