ユーザーが半分に激減?Threadsスレッズのその後(分析会社のアンドロイド調べ)
今月5日のローンチ以来「Twitter(ツイッター)殺しのアプリ」と期待されている、メタ社の新SNS、Threads(以下スレッズ)。
筆者はリリースと共にスレッズを使い始めた一人だ。記事の投稿を知らせるツールの一つになればと思いしばらく使っていた。しかしツイッターも同時並行し利用しているため、複数のSNSを使うのが煩わしくなり、スレッズの方は最近フェードアウトしつつある。
スレッズの使いづらさを感じた点は、拡散力に欠けること(例えば、記事やブログ、YouTubeなどにスレッズの投稿&シェアボタンがないため、SNSならではの広がりが見えない←これが一番大きい)、またアメリカでも周りの友人の間で盛り上がりが今一つなこと、そしてタイムラインに興味のない話題が並ぶことなどだ。今後改善されれば、利用するモチベーションは上がるかもしれない。
そんなことをぼんやり思っていたら、スレッズの運営元メタがあるアメリカでは「スレッズはユーザーの半分が離脱」と、早くも「スレッズ離れ」が報じられ始めた。
分析を専門とするシミラーウェブ(Similarweb)調べによると、アンドロイドでのスレッズの日毎のアクティブユーザー数は、ローンチから2日後の7日に4900万のピークに達した。
(この日アンドロイド・アクティブユーザーは1億900万人以上で、ツイッターのユーザーの約45%に相当)
しかし、それをピークに減少傾向となり、1週間後の14日には2360万に減っている。一方、この表を見る限り、ツイッターの利用状況に大きな波はない。
シミラーウェブが調べた平均の利用時間についても、スレッズの利用がもっとも活発なアメリカ国内で、7日は約21分とピークに達したが、14日には6分強に減少したことがわかっている。
これらの調査内容をもとに米紙は、リリース以来、アプリが1億以上ダウンロードされたスレッズについて「成功か失敗かを判断するには時期尚早」としながら、「ツイッター社は、元従業員を雇い企業秘密を盗んだ疑いでメタを訴えると言っているが、スレッズが現在の路線のままならば、ツイッターにとって差し迫った問題ではないかもしれない」と報じている。
ツイッターのイーロン・マスクCEOは、スレッズのローンチ以降囁かれていた「ツイッター離れの危機」に対して14日、「ツイッターの利用は前週比3.5%増」と反論していた。
調査会社シミラーウェブのアップルの利用状況は、今後数週間以内に発表される予定だ。
(Text by Kasumi Abe) 無断転載禁止