性格が歪む原因と理由。パーソナリティ障害、人格障害。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「性格が歪む原因と理由」というテーマでお話したいと思います。
では、早速。
生まれつき、性格が歪(ゆが)んでらっしゃる方がいます。
歪んでいるという表現は不適切かもしれませんが、たとえばパーソナリティ障害の方は、大多数の人とは違う反応や行動をするため、社会生活に支障が生じてしまいます。
今日は、この大多数の人と違っているため、社会生活に支障が生じている状態を、歪むと表現させて頂きます。
たった今、私は、「生まれつき、性格が歪んでらっしゃる方がいます」言いましたが、
多くの、性格が歪んでらっしゃる方は、生まれつきではなく、成長過程において歪んだ状態になることが多いです。
性格が歪む原因・理由は、養育者(親であることが多い)の育て方であることが多いです。そう、養育者の不適切な育て方により、性格を歪ませてしまうのです。
たとえば、赤ちゃんの頃から、養育者から愛されなかった人は、健全な自己肯定感を持てません。そのために、自分を愛することが出来ず、それに比例する形で他人も愛することが出来ません。そういう人は、自分を信頼することも他人を信頼することも出来ず、良好な人間関係を構築することができない状態になります。
では、具体的に、
どのようなことをされた人、されなかった人が性格を歪ませるのでしょうか?
1.赤ちゃんの頃、抱っこもおんぶもされなかった人。
2.赤ちゃんの頃、誰とも視線を合わせなかった人。
3.赤ちゃんの頃、優しい声掛けをされなかった人。
4.おもらしをして、親からきつく叱られてばかりいた人。
5.我慢することの大切さを教えられなかった人。
6.言葉および暴力による虐待を受けた人。
7.育児放棄された人。
以上です。
少し、補足説明いたします。
よく、教育者と称する人が、育児で悩んでいるお母さんに向かって、「もっと子どもを愛してあげて下さい」なんてことを言いますが、具体的にやることは、次の4つです。子どもを触ること、子どもと視線を合わせること、子どもに優しい言葉をかけること、子どもの声に耳を傾けることです。以上です。
ご飯を作ってあげることも清潔な衣服を用意してあげることも、子どもの声にしっかり耳を傾ければ、自ずとできます。今言った4つを実践すれば、子どもに愛情が伝わります。子どもの自己肯定感が高まります。そうすれば、性格が歪むことなく、他者とも良い人間関係を育むことができます。
次に、愛情をかけるだけでは足りません。子どもには我慢することの大切さも教えなければなりません。我慢することができない子どもは、自分の思い通りにならないと、すぐにキレたり、自棄(やけ)を起こしたりするからです。よって、甘やかせ過ぎないことも大切です。
我慢することの大切さを教えるのは、子どもが2歳から3歳にかけてです。
忍耐力を鍛えるのは、トイレ・トレーニングが最適です。
ウンチやオシッコをするのを、トイレまで我慢する。無事にトイレまで行って、ウンチやオシッコをする。我慢できたことを親から褒められ、たくさん出したことを親から褒められれば、子どもは我慢強く、意欲的な子になります。
このように、トイレトレーニングで性格は大きく形成されます。
トイレ・トレーニングで性格が形成されるというのは、意外に知られていない大きな事実です。適切なトイレトレーニングは、子どもの性格を真っすぐにさせますし、不適切なトイレトレーニングは、子どもの性格を歪ませます。
あと、順番としては、トイレトレーニングの前ですが、断乳時に、子どもの心に大きな傷を残さないことが大切です。適切な断乳は、子どもの性格を真っすぐにさせますし、不適切な断乳は、子どもの性格を歪ませます。養育者の方は、赤ちゃんが、大好きだったオッパイから離れることは、大きな不安を覚える…ということを、どうぞ知っておいてください。
今言ったように、
スキンシップ、および、オッパイをどう取るか? おしめをどう取るか? で子どもの性格は大きく左右されます。このことを養育者の方は、よく知っておいてください。
性格の話に関しては、私は大変に得意なのですが、それだけに正しく伝えたいという気持ちが強いです。性格が歪む歪まないという話は、私もナーバスになります。今日は短くて、舌足らずな面が多かったかと思いますが、どうぞお許し下さい。
ちなみに私は、「性格の作られ方」という本を書いたことがあります。それはのちに、「子どもを育てるとっておきのメッセージ」というタイトルで、リヨン社から出版されました。
というわけで、今日は以上です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。