【宮城県 松島町】もやっとミステリー!苔むした岩肌にくっきりと刻まれた奇妙な文字篇 [町内地区]
『あれは一体、なんだろう?』
日常生活または旅行先などで偶然発見した「不思議な場所や物」の存在は、時間が経過したとしても、ふとまた思い出してしまうもの。なぜなら、不思議だからだ。
一体なぜここに?何の目的で?などなど考えれば考えるほど、モヤモヤっとしてくるが謎はハッキリと解決しない方が面白い場合もある(小説の世界観と似ている)。
以前の記事で「もやっとミステリー 謎の鳥居篇」として、宮城県松島町の町内地区に存在する不思議な鳥居をご紹介してきた。今回は筆者が撮影時に発見し、ずっと気になっていた'謎深い奇妙なもの'をご紹介。ここでは対象となる謎の場所はあえて伏せておき、代わりにいくつかのヒントを皆さんにお伝えしていこう。是非、前回同様に松島町内をぶらりと散歩する際にでも、楽しみながらその謎の現場を見つけ出してチェックしてみてほしい。
(※ミステリーとしているが決して怖くないので安心してほしい。ただ、せっかくなので少しばかりミステリー風の書き方でいこう。)
その奇妙なものとは、とある岩肌に浮かぶ謎の「文字」なのだ。それは、日本語の漢字で1文字「義」とあり、文字自体に欠けている箇所なども無いことから比較的新しくも感じる。くっきりと刻まれたそこには、周囲に繋がる文字も見当たらず「義」で完結しているように見えた。そこに含まれる意味とは・・・?
筆者が初めてその存在に気づいたのは、まだ蒸し暑さを迎える前の新緑の季節の頃だった。その日は「JR松島海岸駅」から歩いて約5分ほどの場所にある「円通院(えんつういん)」を訪ねていた。周囲には青々とした美しい木々と、地面には苔が織り成す'緑のカーペット'が敷かれ、その心地良い空間にすっかり長居をしてしまったのを覚えている。
時計の針は、午後3時半を過ぎようとしていた。
[ヒント1]
少し休憩をしようと、隣の食事処「洗心庵(せんしんあん)」でソフトクリームを購入。店の前のベンチに腰掛け、'その時は'心地よい風を感じながら暫し至福の時間を過ごしていた。その後、間もなくして奇妙な文字と出会うとは、その時はまったく想像もしていなかったのだ。
[ヒント2]
その文字がある場所の周辺には、歴史的な文化財の他に日本と海外に関連するいくつかの慰霊碑が点在していた。ふと見上げると、長い間この地を見守っている杉の木々と、屋根付きのユニークな電灯の姿があったのを覚えている。
[ヒント3]
奇妙な文字の謎を探るため周辺を観察していた、その時だった。
『気をつけてください!』
突如聞こえた誰かの声とともに、目の前をするすると蛇行しながら横切る「蛇」の姿。
思わず仰け反りながら後ずさりをし、後ろを振り返ると、そこには海外観光客と思われる1組の男女の姿があった。2人は手持ちの「Nikon(ニコン)」の一眼レフを構え、すぐさま蛇を撮影。そのフラッシュの光に驚いたのか、蛇は一目散に杉の大木の切り株がある小高い場所へと消えていった。
[ヒント4]
『ほぉっ』と胸を撫で下ろし改めて文字の謎を探ろうと岩肌を見つめると、やはり「義」という1文字意外に他の言葉は存在しないようだった。
少し視点を変えようと、その文字が刻まれた岩を含め周辺全体を眺めてみた。
その文字がある岩の真向かい側にも岩があり(つまりその場所は2つの異なる岩窟、または島のような形状の岩が向かい合わせになっている場所)ひょっとすると向かい合う片側の岩にもなにか別の言葉が存在していて、2つで1つの意味を成すのだろうか・・?
そう推理してみたものの、それらしき文字は見当たらなかった。
この奇妙な謎が解けぬまま、岩肌に浮かぶ「義」を目の前にして何気なく左へ目を向けると「延命地蔵(えんめい じぞう)」が優しく微笑んでいる姿が目に入った。
この奇妙な謎の文字「義」だが、辞書を引けば「道徳」「倫理」などに関連性のある言葉であることから、なにかのタイミングで松島町のこの場所に誰かが残して行ったメッセージなのかもしれない。引き続き、謎は解明されていないが奥深さを残すために「もやっとミステリー」のままにしておこう。
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今回ご紹介したような'モヤモヤっ'とする不思議な場所や、物などに注目して松島町内を散策するのも、なかなか面白い。探偵のように謎解きをしながら、または謎を見つけながら国の重要文化財や歴史に触れて、ぜひ皆で街歩きを楽しんでみては如何だろうか。
さあ、あなたはどんな謎を見つけることが出来るかな・・?!
名称:'岩肌にくっきりと刻まれた奇妙な文字'
住所:宮城県松島町内周辺