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【宮城県 松島町】自然がつくるグリーン色の世界へ -円通院- [町内地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

5月の大型連休を終えて、雨や曇り空が続く空模様へと移り変わり『ああ、湿気との戦いの時期だなあ・・』と、ついつい眉毛も「への字」に下がってしまう。

だけど、いつもこの時期に楽しみにしているのが木々の鮮やかなグリーン色と、地面を覆う「苔」の柔らかなモスグリーン色の風景。

そう、6月はとにかく「グリーンな世界」が広がる時期。
緑色が好きな人にとっては、グーにした手を『おーしっ!』と掲げたいくらい、いい季節。どんよりとした灰色の空の下だからこそ自然の緑色が映えて美しく、自然からの贈り物のような景色が楽しめる。

おすすめの場所は、宮城県松島町の町内地区にある「円通院(えんつういん)」。

毎年訪ねるたびに緑の世界をたっぷり堪能して、帰り際には気分も清々しくなるから不思議。自然の緑に触れるととても心地良い。

円通院の奥へと進んでいくと大きな杉の木がスラリと伸び、その根元や幹(みき)、地面にはふかふかの苔が広がる。見上げれば細やかな紅葉(もみじ)の葉が重なり、キリッとした緑色の屋根をつくっていて、とにかく見渡す限りグリーン色!

ちょっと腰を掲げて足元からぐっと奥へと目を向けてやると、高い位置からでは体感できない苔のやさしい世界を楽しめる。くすんだ緑色のような独特の色合いは、眩しいほどの緑とは違って地面の色とじんわり馴染むから、なんだかあたたかい雰囲気。ひょっこりと妖精みたいなのが飛び出してきそうな、独特の苔ワールドが完成されている。

そして円通院の別の見どころの1つ「バラの庭」には、まだまだたくさんのバラが開花中(2024年6月4日時点)。

あちこち目をむける方向によってバラの色や形がみんな違っているので、限られたスペースとはいえ時間をかけてじっくりと楽しめる。6月に円通院を訪れる際には緑の世界を体験しながらも、バラのゴージャスな空間もぜひ一緒に味わおう。

また、施設内を歩いていると時々「金色のミツバチ」たちと出会うことがあるけれど、もしバッタリ出会ってもどうか驚かずに。

ハチたちは人間には見向きもせずに、せっせと花粉運びをしている働き者。なので逆にハチたちの仕事の邪魔をしないように・・、そおっとしておこう。

かんかん照りの夏がやってくる前に、折り畳み傘をリュックに押し込んで、スーッと心地よい自然がつくるグリーン色の世界に出かけてみよう。6月だから楽しめるグリーン色の世界は、どんより曇り空の下で際立つステキな空間だぞ。

名称:円通院(えんつういん)
住所:宮城県松島町松島字町内67
営業時間:[4月-11月] 9:00-16:00、[12月-3月] 9:00-15:30 ※閉門30分前の入場をお勧めします。
休業日:年中無休
公式SNS:気になった方は施設公式インスタグラムを覗いてみよう!

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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