【知ってた?】2歳児が寝ないのはなぜ?イライラしないために理解しておくべきこと
『毎日寝かしつけに1時間以上使ってる…』
『どんなに頑張っても寝てくれないの本当にストレス』
そんな風に思うこと、ありませんか?
はじめまして、2児のママであり、保健師&元保育園看護師のもあと申します。
我が家の子どもたちは、それはそれはホント―によく眠る子たちだったのですが、1歳半過ぎたころから急に夜眠らなくなりました。
あまりにも寝ないから寝かしつけともに寝落ちして絶望する日々…
夜中に目が覚めて、やり残した家事の山に何度涙を流したことか…
この記事では
・2歳児が寝ない理由
・2歳児が寝ないことでイライラする本当の原因
・2歳児を早く寝かせるための方法
について解説しています。
イヤイヤ期の寝かしつけに苦労しながら「2歳児 寝ない なぜ」と検索しているママやパパにとって、この記事が何かのヒントや気持ちを落ち着けるきっかけになれば幸いです。
【結論】2歳児が寝ない理由は「そういう時期だから」
朝は6時半に起こし、保育園でたっぷり遊び、18時に夕飯を食べさせ、19時にお風呂に入り、18時以降はスマホやテレビを見せない。
こんなに頑張っていても元気いっぱいに動き回り、子どもたちがようやく寝るのは21時半過ぎ。
うちの場合は、夫のほうが先に眠っているほど。
とくに、去年2歳になった娘は本当に本当に寝ません…!
なぜ寝ないのか、本当に意味がわかりません。ほんと、なんで?
そう思ってネットで毎日寝かしつけについて調べていたある日、とある記事を見つけました。
なぜ2歳児が寝ないのかを、統計をもとに解説している記事でした。
その記事にあったデータをもとに作成した表がこちらです
表1 乳幼児の寝る時間
他の年齢に比べて2歳の子どもは、22時以降、23時以降に寝る割合が最も高くなっています。
表2 「添い寝をしないと寝られない」子供の割合
こちらは、寝るときに親などが添い寝をしている子どもの割合のデータです。
なんと、2歳がピーク!!!
2歳児の4人に1人は添い寝をしないと眠りにつくことができないのです。
データ出典:https://cawaiku.com/diary/post-1009
このデータを見ると、寝ない2歳児を一生懸命横で親が寝かしつけている…
そんな様子が目に浮かんできます(我が家もです)
それにしても平成12年はやや古いデータだな…と思って日本小児保健協会のホームページを調べてみたところ、もう一つ新しい調査結果をみつけました。
もう一つ新しいデータは平成22年の調査でした。
その調査では平成12年での調査ほど詳細に睡眠時間に触れられていなかったのですが、内容を確認して表にしてみたところ、このようになりました。
参考:調査研究 | 公益社団法人 日本小児保健協会 (jschild.or.jp)
統計の結果をみて、みんな苦労しているとわかると少し気持ちが楽になったような気がします。
なぜ2歳児は寝ないのか…発達から考える
統計の結果から【2歳児というのは、乳幼児の中でも寝ない時期なのだ】というのがわかったところで、どうして寝ないのか子どもの発育・発達の面から考えていこうと思います。
2歳児といえば、
・イヤイヤ期真っ只中の子が多い
・体力がついてきた
・昼寝はほとんどの子がしている
・まだ十分に言葉を話せない
という特徴があります。
順番にみていきましょう。
2歳児は、イヤイヤ期真っ只中の子が多い
イヤイヤ期の子どもたちは自分の欲望にとても忠実です。
まだ脳が発達途中で、我慢する力がしっかり育っていないから、自分の要求にものすごく執着するのがこの時期なんです。
寝なさいと言われたって、寝たくない、遊びたい。
もっとやりたいことがあるんだもん…
と、自分のやりたいことを貫こうとするが故、寝かしつけが難航してしまうというのが考えられます。
2歳児はこれまでと比べ、体力がついてきた
食べる量が増え、体もしっかりして体力がついてくる2歳児。
体力が増えた分、これまでと同じ活動量ではなかなか疲れてくれなくなっています。
公園で2時間遊んでも元気もりもり!親の方が疲れている…なんてよくある光景ではないでしょうか。
体力が有り余っていると、夜になったとしても眠くならないので、寝かしつけが大変になるのも頷けます。
2歳児のほとんどが昼寝をしている
2歳児の多くはお昼寝をしています。
さきほどの研究では、1~2歳児の95%がお昼寝をしていると書いていました。
私の勤めていた保育園では、2歳児のお昼寝時間は2時間~2時間半。
子どもたちの通っている保育園や、以前通っていたこども園も2歳児のお昼寝時間は2時間ほどでした。
ちなみに、2歳児の睡眠時間の平均は10時間、理想は11~15時間だそうです。
参考:2歳児の睡眠時間の理想は?平均は?ママも楽になる生活リズムの整え方も! | YOTSUBA[よつば] (akanbo-media.jp)
お昼寝を2時間はさんだとしたら…朝7時に起きたとしても夜眠るのは平均で8時間、理想は9~13時間ということになります。
平均で考えると朝7時起き、昼寝2時間なら23時就寝ということ…?
ちょっとビックリですが、数字だけをみればこうなる、という話ですね。
理想で言っても1日の睡眠時間が11時間で足りる子であれば朝7時起き、昼寝2時間、22時就寝と、実際にここまで見てきた研究や調査の結果とつじつまがあいます。
2歳児はまだ十分に言葉を話せない
2歳になると2語文が出てくる子は多いですが、まだまだ簡単な言葉が中心で、自分の気持ちをしっかりと言葉にすることは難しい年頃です。
そのため、自分の気持ちをうまく伝えることができず、もどかしさで癇癪を起して覚醒してしまうという事態が想定できます。
大人でも、怒ると興奮して目が覚めちゃいますよね。
夜はなるべくリラックスして過ごせるような工夫ができるとよいですね。
2歳児が寝ないことでイライラする本当の原因
ところで、2歳児が寝ないことでイライラする本当の原因って何だとおもいますか?
子どもが早く寝ないと、発育・発達が不安…
そんな気持ちもありますが、おそらく一番の原因は【自分の時間がなくなる】からではないでしょうか?
日中は家事・育児、仕事に追われていっぱいいっぱい…
子どもが寝た後くらい、自分の時間が欲しいよ~と私は思います。
眠ってしまった後にやりたい家事がたまっているということもあるでしょう。
2歳児の寝かしつけでイライラしないための方法
それは…
・自分もそのまま早寝をする
そして朝は早起きをする!
私はこの方法が一番ストレスがなかったです。
子どもとともに22時に寝落ちしたとして、朝は4時に起きれば2時間は自分の時間を確保することができます。
睡眠時間も6時間は確保できる!
5時に起きても1時間は確保できます。
夜寝落ちせずに済んだ時、ついダラダラスマホを触りがちでしたが、朝型の生活にチェンジすると【6時になったらお弁当作りと朝ごはんの支度しなきゃ】【6時半になったら子どもたちも起こさなきゃ】といったように、やることがたくさんあるので集中して効率よく時間を使えます。
2歳児を早く寝かしつけるための6つの方法
こちらは、まだ試したことない方法があったらやってみてくださいね。
朝は7時までに起こして、明るい光(太陽の光がベスト)を浴びる
朝早起きをしてしっかりと光を浴びることで、脳が目覚め、夜に眠りを誘うホルモンを出してくれます。
顔を洗ったり着替えたりといった皮膚への刺激も与えるとよいでしょう。
お昼寝は15時までにする
お昼寝の時間が15時よりも後にずれこむと、夜寝る時間が下がってしまいます
お昼寝の時間を逃して15時以降に眠ってしまったときには、30分程度で起こしたほうが夜の寝かしつけに響きにくいでしょう。
18時を過ぎたらテレビやスマホを見せない
テレビやスマホから発せられているブルーライトは覚醒する効果があるため、18時以降はなるべく見せないほうがよいでしょう。
お風呂は眠る1~2時間前に入る
お風呂に入ってポカポカした後、体温が下がってくるときに眠さを感じやすくなります。
眠る直前にお風呂に入ると覚醒してしまうので、20~21時に寝かせたいと思った場合、19時ごろまでにお風呂に入れるのが理想ですね。
夕飯を食べてからお風呂に入れている場合、順番を逆にするとすんなり寝たりします。
また、夕飯はなるべく2時間前までに終えておくことが理想です。
睡眠までのルーティンを決める
毎日歯磨きをして絵本を読んで眠るといったように、寝る前の入眠儀式としてルーティンを決めるのも効果的な場合があります。
その日あった出来事をはなす
朝起きてから今まで、物語のように話して聞かせます。
抑揚があると興奮して起きるので、淡々と話すのがポイントです。
2歳児の寝かしつけは、あきらめが必要な時もある
上記の方法をすべて試しても寝ないことはあります。そういうときは、
もうこういう時期だからしかたない!
と割り切ることも大切です。
これがずっと続くわけではありません。
冒頭で述べた通り、2歳児を育てるとは、そういう時期なのです。
イライラしても割り切ってもかかる時間が同じなら、イライラしないで済む方がいいですよね。
こういう時期だと割り切って、のんびり構えていきましょう!