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アストロズの打者がぶつけられるのは5試合で7人目。サイン盗みに対する怒りの死球!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
A.ブレグマン(左)とJ.アルトゥーベ/手前はオーナー Feb 13, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヒューストン・アストロズの選手が、次々と死球に見舞われている。3月23日のワシントン・ナショナルズ戦でダスティン・ガーノウ、24日のデトロイト・タイガース戦でホゼ・アルトゥーベアレックス・ディゴティオズバルド・ドゥアーテ、25日のマイアミ・マーリンズ戦でアレドミーズ・ディアスジェイク・マイヤーズ、26日のセントルイス・カーディナルス戦でアレックス・ブレグマン。カーディナルス戦と同日に行われたニューヨーク・メッツ戦は皆無だったが、エキシビション・ゲーム最初の5試合で、ぶつけられた選手は7人に上る。アストロズの死球は、現時点ではどのチームよりも多い。

 けれども、これらがすべて、サイン盗みに対する死球だとは言えない。7人のうち、2017年からアストロズでプレーしているのは、アルトゥーベとブレグマンの2人だけだ。ディアスのアストロズ入団は2018年11月、ガーノウは昨年11月。他の3人は以前からアストロズに在籍しているものの、まだ誰もメジャーデビューしていない。

 また、シンシナティ・レッズとフィラデルフィア・フィリーズ、タイガースとカーディナルスは、いずれも6死球だ。アストロズとは1死球しか違わない。レッズの死球率3.8%(6死球/159打席)は、わずかながらアストロズの3.7%(7死球/187打席)を上回る。

 アストロズ以外の球団に在籍していて、ここまでのエキシビション・ゲームで死球を受けた73人(計75死球)のなかにも、2017年もしくは2018年にアストロズのメンバーだった選手はいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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